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SIDE 1 Cloud 9 |
SIDE 2 Devil's Radio |
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87年、ジョージ復活を高らかに告げた名盤。先行シングル"Got My Mind Set On You"の全米No.1ヒット、という驚くべき成果を引っさげ、ジョージが帰ってきた。 オープニングのタイトル曲"Cloud 9"はジョージの曲としてはかなりヘヴィーな方に分類できるブルージーな曲。エリック・クラプトンとのツインリードが非常に印象的だ。特にポップな曲の多いこのアルバム中で、さほどキャッチーではない、しかしインパクトは充分なこの曲をアルバムのトップに持って来たっていうのは、結構自信がある証拠じゃないだろうか。 ジェフ・リンの色も強く見えるポップなナンバー、"That's What It Takes"だが、メロディーはいかにもジョージらしいし、妙に美しいアコギのサウンドもどこか"Love Comes To Everyone"を思い出させる。シンセの音色が遺孤にもこの時代。まあ、それは仕方がないだろう。例によってスライドのソロも冴えてる。 ノリのいいポップロックナンバーが多いのもこのアルバムの特徴の一つと言える。"Fish On The Sand"は勿論そんな曲の一つで、印象的なギターリフや溌剌としたジョージのヴォーカルなど、実に楽しい曲だ。特にこのリフは曲全体を引っ張って行き、特にソロなどもないが間延びさせずに聴かせることが出来ている。 "Just For Today"は重苦しい雰囲気を持ったピアノバラード。ストリングス(シンセ?)も入って"Isn't It A Pitty"の縮小版と言ったおもむき。とは言ってもあの後半の盛り上がりはなく、最後まで静かに進行する。スライドギターのソロは音数は多くないがツボを押さえた演奏で、コレしかない、と言う感じの完璧なフレーズ。 ジョージとジェフが共作した"This Is Love"は、モロにジェフっぽい曲でメインの作曲は彼だろう。ウィルベリーズでジェフが歌ってもいいんじゃないの?って感じ。アレンジ・メロディともにこの上なくポップ。逆にキャッチー過ぎてインパクトが薄いという以外な弱点も。実際、アルバムからの3rdシングルとなったがヒットには至らなかった。 "When We Was Fab"は何かと話題になった。「俺がビートルズだったとき」って言うタイトルの通り、サウンドは67年頃のビートルズをパロディ化したモノで、ドラムはリンゴという念の入れよう。ストリングス、ティンパニー、ポルタメントの効いたコーラス、ピアノ、中間部のアレンジ、リンゴのドラミング、逆回転フレーズ、エンディングのシタール...等々。全てがビートリー。ニール・イネスもかくや、と言う完璧なアレンジはビートルズマニア、ジェフのこだわりのたまものであろうが、イネスの友人、モンティ・パイソン大好き男ジョージのパロディ精神も大きく関与していたはずだ。 個人的にアルバム中で最初にはまったのが"Davil's Radio"だ。軽快なロックンロールサウンドに乗せてマスコミ批判をするのは"Taxman"の続編という感じもある。そう言えばリードギターをジョージ自身で弾いていないところも似ている(ここではクラプトンがプレイ)。とにかく「ご〜しっぷ!おーいぇ〜!」と繰り返すコーラスが楽しくて、誰もが一発で覚えてしまうだろう。 "Someplace Else"、これもジョージらしいバラードだ。ジョージしか弾けないイントロに始まり、ちょっとへろへろしたメロディが続く。アコースティックギターとドラムのかみ合わせも絶妙。 "Wreck Of The Hesperus"もノリがいいロックナンバーだ。ジム・ホーンのサックスとギター(エリックか?)が絡むイントロがかっこいい。こういうブラスが入ると一気にファンキー方面へ振れるのも嬉しいところだ。エンディング附近ではジェフのものと思われるアドリブっぽいヴォーカルも一瞬聴ける。それにしてもタイトルが読めなくて困った思い出がある。余談ですが。 "Breath Away From Heaven"は「西洋人による東洋勘違い系」ナンバー。元々映画「上海サプライズ」のサントラ用の曲だったので意識的にそうしたのだろうが、最初に聴いた時にはひっくり返った。ちょっと雰囲気モノになりすぎて、楽曲としてはもう一つ、という感もある。 そしてラストは"Got My Mind Set On You"、ジョージにとって久々の全米No.1ヒット、そしてビートルズ関係者による最後(2002年8月現在)のNo.1でもある。息子の勧めでやったカヴァー曲だが、このシンプルで楽しいロックンロールはジョージを知らない世代にも受け入れられ、予想外の大ヒットになった。これがオリジナルだったらどんなにか...いや、言うまい。 |
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