Troubadours Of British Folk Volume 1

Various Artists

The Lonnie Donegan Skiffle Group / Rock Island Line

Ewan MacColl / Dirty Old Town

The Ian Campbell Folk Group / Down in the Coal Mine

Ray & Archie Fisher / Kilbogie

Davy Graham / Angi

Donovan / Colours

Jean Redpath / Love Is Teasin'

The Watersons / I Am a Rover

A.L. Lloyd / The Two Magicians

The Young Tradition / The Lyke Wake Dirge

Martin Carthy / Famous Flower of Serving Men

Bert Jansch / Needle of Death

Anne Briggs / Blackwater Side

The Incredible String Band / First Girl I Loved

Shirley & Dolly Collins / Rambleaway

The Pentangle / Let No Man Steal Your Thyme

Robin & Barry Dransfield / The Trees They Do Grow High

Fairport Convention / Fotheringay

Wizz Jones / American Land

Steeleye Span / Skewball

原因不明の郷愁。

俺がイギリスの音楽が凄く好きなのはまあ、ここのラインナップをみても瞭然だと思うのだが、良く考えると、これが不思議なくらい根が深い様な気がする。小学校5年にしてビートルズにはまったのはまあ、ポンキッキなどの刷り込み効果込みなのだろうとも思う。それ以降聴く音楽も圧倒的にイギリス寄りだったのも流れで聴く以上、ある意味自然だろう。例の「ライヴ・エイド」だってまだ体力が残ってる時間帯にイギリス勢が先に登場してインパクトを残していったのだ。これも仕方がない。
 不思議な感覚を意識したのは多分スキャッフォルドの"Lily The Pink"やボンゾズの諸作を聴いた時だったと思う。そして良く考えるとスモール・フェイシズやキンクス、ポールのソロでの特にイギリス臭い路線が好きなことや、ビートルズの"Mr Kite"を聴くときの妙な心地よさ。
 そう言えばモンティ・パイソンがストレートに面白かったり、ガキの頃ピーターラビットに慣れ親しんでいたこと。そんな所まで行くと考え過ぎだとも思うが、どうにも嗜好のベクトルが普通にイギリス方面であることは間違いないようだ。

嗜好は、まあいい。じゃあ何でこんなにこの音が懐かしいんだ。いや、民謡って奴はどこの誰が聴いてもそれなりに懐かしい様に出来てるんじゃないかとは思うし、これは「郷愁」ではなくて「遠くに思いをはせている」だけなんじゃないかとも思う。とにかくどちらにしても俺はこの手の音楽を聴くと不思議な心地よさに包まれるのだ。

だからと言って圧倒的にロックファンである俺はフォーク系のレコードを集めたりしてはいない。この手の「ロックバンド」にしたって実はフェアポート・コンヴェンションを1枚持っているだけだ。勿論これから集めていこうとは思ってるけどね。
 そんな「薄い」俺にとって不思議な郷愁に手軽に浸れるたまらないコンピレーションがこのアルバムだ。ほとんど雰囲気物として聴いてるのが実際のところだが、中では"Dirty Old Town"や"Famous Flower Of Serving Men"、"Down In The Coal Mine"あたりが好きだ。いわゆるバラッドっぽいのって結構好きな傾向にあるのかもしれない。
 当然入門編としても充実で、名前だけは(ZEP関係の文章などで)知っていたデイヴィー・グレアム、バート・ヤンシュ、アン・ブリッグスとか、ビートルズの歴史を見ると必ず出てくるロニー・ドネガンの"Rock Island Line"、そしてドノヴァンやペンタングル、フェアポート・コンヴェンション、スティーライ・スパンなど、この手のジャンルの有名所は大抵俯瞰できる。

このシリーズ、Vol3まで出ていて、ロックへの影響、混血の流れがわかるようになっているのだが、やっぱり純血度の高いVol.1が一番「懐かしい」。今みたく精神的にまいってるときに聴くと、本当に癒されるなあ・・・