Block Rockin' Beats
Dig Your Own Hole
Elektrobank
Piku
Setting Sun
It Doesn't Matter
Don't Stop the Rock
Get Up on It Like This
Lost in the K-Hole
Where Do I Begin
Private Psychedelic Reel
そりゃまあ、好きだから買ったんだけどちょっと離れてて久々に聴いたらやっぱり凄かった、って言う話は非常によくあることで、この話の展開でこのアルバムがそうじゃないとしたらまあ、文章として問題あるワケなのだが、勿論そんなアルバムなのをわざわざ書くのもまた、文章として破綻してると言えよう。
間の抜けたイントロになってしまった。
このてのエレクトロニック系のロックは好き嫌い分かれるもんだけど、こいつの凄いところはテクノとかは聴かないって人にもアピールしちゃったってトコだな。なんたってテクノ大嫌いのKo-Ryuが"Brock
Rockin' Beats"は気に入ったて言うんだから。
とはいっても勿論コレはテクノのアルバムではない。ケミカル・ブラザースのバンド形態はいわゆるテクノのそれと言って差し支えないと思うが、ここで聴かせるサウンドは打ち込みを主体にしながらもあくまで、どうしようもないほどにロックしている。
テクノ嫌いの人が良く言うのは「無機質で単調」っていう意見で、勿論俺はテクノミュージックが「無機質で単調」などとはみじんも思っていないのだが、じゃあなぜ彼らにケミカルが受け入れられるかって言えばやっぱり「無機質で単調ではない」からなんだろう。
その通り。彼らのビートははっきりと(テクノ嫌いに解るレベルで)ロック的グルーヴを叩き出している。明らかに打ち込み(ループ)でありながら生のドラマーに負けないヘヴィーなグルーヴ。そしてグルーヴ感がコレだと「単調な」リフの繰り返しも逆にキャッチーに響く。
この構造を巧みに利用したのがシングルヒットした"Brock Rockin' Beats"であり、そこに更に「ノエル・ギャラガーのヴォーカル」というエサを使ってロックファンを引き寄せたのが"Setting
Sun"である。
そしてまんまと引き寄せられたロックファンは彼らのエレクトロニック&サイケデリックなサウンドに魅了されてしまうという仕掛けだ。
前述の2枚のシングルも傑作だが、やはり圧巻は長尺の2曲、"Electrobank"そして"Private Psychedelic Reel"だろう。特にマーキュリー・レヴが全面協力した後者は生のロックバンドVSエレクトロなケミカル・ブラザーズのガチンコ9分21秒1本勝負であり、サイケデリック(ダビーでさえある!)なリングを両者有らん限りの技を尽くしてドシャメシャに叩きのめすのであった!これはたまらん!