The Wagon
Pebbles + Weeds
Throw Down
Not You Again
The Little Baby
Quicksand (Wagon Reprise)
俺はダイナソーJrの熱心なリスナーだったわけではない。なぜかシングルばっかり買って、実はオリジナルアルバムは1枚しか持ってないのだ。にもかかわらず渋公のライヴを見に行ったりしてるのが良く解らないが、まあ、基本的には好きだったんだよな。
いわゆる「グランジ」の走りのようなサウンドのバンドだった彼らだが、そう言うジャンル(パンク、と言ってしまっても差し支えない)に分類されるバンドの例に漏れず、サウンドはラウドだがメロディは凄くポップ、と言うパターンに添っていて、特にJ・マスシスのヴォーカルの半分泣いたような感じがまた哀愁さえあって、どんなに激しくやってもどこか情けない感じなのもまた良いのだ。この辺、グランジの祖と言われるニール・ヤングにも共通する部分がある。
さて、この作品もヒット曲"The Wagon"をリードトラックにした日本編集のミニ・アルバムである。ジャケットの可愛さがまた、実は好きだったりするのだがそれはさておく。とにかくこの曲の目茶苦茶な感じが素晴しいのだ。コーラスは下手糞だし、サウンドのバランスはぐちゃぐちゃで、ドラムがフロアタムをた叩く部分とそれ以外で音量バランスが違いすぎる。コンプとかかけてないんじゃないの?って感じで酷い音なのだが、これが不思議と、良い。ひいき目でしょうが、良いのだ。勿論前述の通りメロディは絶品。
もっとパンキッシュなトラックが他にも入っているが、実はここで触れたいのは"Quicksand"だ。(Wagon Reprise)と題されているが、勿論これは正真正銘デイヴィッド・ボウイのカヴァーである。実は俺、このヴァージョンがオリジナルより好きなのだ。イントロに同じボウイの"Andy Warhol"のリフを付け加えてほぼアコギだけで弾き語られるので要するに「歌勝負」なのだが、明らかにボウイより下手なマスシスの歌が胸に響く。やっぱり、この声にやられてるのだな。俺はこういう泣き言いってるような歌い方ってのが大好きなんだよね。自分が情けないヤツだからかもしれない。