What's Goin' On
The Ghetto
Hey Girl
You've Got A Friend
Little Ghetto Boy
We're Still Friends
Jealous Guy
Voices Inside
ブラック・ミュージックは元々あまり聴かないほうだった。昔はよく「黒い人聴きたくなるのは年に1〜2回」等と公言していた。そういう意識が変わったのはウチのバンドのヴォーカルTのせいかもしれない。勿論ウェラーあたりからさかのぼって聴いていたソウル/ファンクのレコードは多かったんだけど、彼の勧めで聴き始めたのはかなり多い気がする。以前取り上げたエドウィン・モーゼスがそうだし、スライでさえも奴からの流れが多分にある。こう書いてるからには今回のダニー・ハザウェイもその一人だ。
さて...こんなアルバムどうやって紹介すりゃあいいんだ?最近にしては珍しく「いきなりやられた」アルバムだ。そりゃあ世間で名盤って言われてるのは解ってる。でもどんなに世間が騒いでも全然「来ない」アルバムって、やっぱりあるでしょ?でもこいつに関しては、世の中での言われようの10倍くらい来た、そんなアルバムだった。勿論その時の気分にずっぱまりだった、ってのは大きいんだけど。
オープニングを飾る"What's Goin' On"からまずはまった。今更言うまでもないマーヴィン・ゲイの代表曲だけど、こんな亊言うと怒られるかもしれないけど俺はこっちが断然好きだ。勿論マーヴィンのもいいんだけど、ハザウェイは彼を凌ぐほどに声がいい。シンプルな編成のバンドサウンドがまたいい。何もかもが響いてくる、そんな演奏だ。いや、ほんとマーヴィンには悪いんだけど...
バンドがいい。最高のグルーヴを聴かせてくれるバンドだ。長く演奏される"Getto"や"Everything Is Everything"は、どちらも12分を超える演奏だが全然飽きない。特に"Getto"はリズム隊のソロが圧巻。そこにからむベース(ウィリー・ウィークス!)やダニー自身のクールなことこの上ないエレピが死ぬほど心地よい。このアルバム頭2曲が俺のフェイヴァリット。
他にも最高の歌声&オーディエンスとの一体感が味わえるキャロル・キングの名曲の名演(しかし人の曲をオリジナルより良くしてしまうってのはビートルズ並だな)"You've Got A Friend"もいい。ジョン・レノンの"Jerous Guy"も原曲に迫る素晴らしさ。まあ、これは元も良すぎるんだけど(他のカヴァーもか)。それにしてもほんと、こういうスタンダードに近いような名曲で、曲に喰われないってのは凄いことだと思う。「自分のものにしてから歌う」って言うのは本来なら基本なんだろう。でもそれが出来てる人がどれだけいる?単なるオマージュとはわけが違うんだぜ?
今では黒人音楽は週に1〜2回しか聴きたくならなくなってる。まだそんなに色々聴いてるわけでもないし、ダニーのアルバムもこれしか持ってないけど、まだまだ楽しみが大量に残ってるってのは、いいことだなあ、と、中途半端な締めで。