Fool For The City

Foghat

Fool For The City

My Babe

Slow Ride

Terraplane Blues

Save Your Loving (For Me)

Drive Me Home

Take Or Leave It

永野護という人がいて、この人知ってる人は割とオタク入ってるかもしれないが、「エルガイム」ってアニメでキャラやメカをデザインしてた人なのだが、この人の書いた漫画で「Fool For The City」ってのがある。「ロックが禁止された未来世界で・・・以下省略」って感じの陳腐なストーリーと拙い画力の漫画だが、俺は結構好きで愛読していた。勿論、このタイトルはこのフォガットのアルバムからとられたもので、物語中にも主人公のバンドメンバーが聴いているシーンが出てくる。
 まあ、漫画好きでロックファンな俺なので当然気になって聴いてみたくなるわけだが、当時はどうやら手に入りずらかった様で、更にそのうち忘れ去ったりで、結局入手はごく最近になってしまった。で、ようやく聴いてみたらこれがまた、凄く良いのだな。あんなしょぼい漫画には勿体ないサウンドトラックである。久々にその漫画を読みつつこのアルバムを聴いたら漫画のつまらなさに卒倒しそうになった。うわ〜、結構好きだったはずなのになあ・・・。当然俺はCDに集中することにしたのだ。

実は俺はこのバンドをアメリカのバンドだと思っていたし、音を聴いてからは更にその印象は強まった。しかし彼らは正真正銘のイギリスのバンドなのである。これが驚きだった。特にタイトル曲は実に強力な典型的アメリカンロック。しかし、良く聴くと英国臭い部分も発見できるアルバムであることに気付いたのは3回目に聴いた時である。
 3曲目"Slow Ride"はQuoファンの琴線に触れるタイトルだが(笑)8分を超えるこのハードロックナンバーはQuoどころかハンブル・パイを思わせるようなナンバーで、確かにパイもアメリカンロックの影響が強いが、その奥に流れるどうしようもなくブリティッシュな「血」もこの曲と共通しているのだ。パイといえば"My Babe"はパイのヴァージョンの"Rollin' Stone"の最後に登場する曲だ。フォガットのヴァージョンも実にエキサイティングなブギーである。
 "Terraplane Blues"はロバート・ジョンスンの古いブルーズだが、ここではストーンズの"Stop Breaking Down"やツェッペリンの"Travelling Riverside Blues"を彷彿とさせるアプローチでロックの血を輸血して見事に蘇生。イントロでオリジンへのリスペクトも忘れないあたりの誠実さもグッドである。スライドの粘っこさも完璧。
 その他の曲も基本的にグルーヴで押しまくるR&Rナンバーばかり。ラストの"Take It Or Leave It"だけがスローナンバーだが、エレクトリックピアノをフィーチャーしたソウルフルな曲調になっていてこれも素晴しいのだ。それにしてもこれだけのシンガーがワリとマイナーな存在に甘んじてるのは勿体ないんじゃないのか?

しかしたったの7曲ってのは物足りない。これでは他のアルバムも欲しくなりまくりではないか。よし!次はライヴ買うぞ!・・・ってたったの6曲!?しょうがねえ、もっと買うか!

ところでCDのジャケ(アナログはどうか知らない)のどこにも正しい曲順が書いてないのもどうかと思うぞ。日本語ブックレットには書いてあったけど・・・輸入盤買わなくて良かった。