Grounation Part 1
Jus' Reach
Skunk Funk
Earth Boots
Phantom
Jazz!
New World Order
So Much Confusion
Totally Together
Golden Flower
Prince of Peace
Grounation Part 2
俺はラップが比較的苦手だ。理由は自分でも発見できていないんだけど、未だに楽しめるラップ/ヒップホップのレコードを発見できていない。まあ、例外ってものは何にでもあるもので、例えば電気グルーヴは好きで良く聴いていた。ただ、これはむしろ「テクノ」という点がメインであって、ラップはその副産物(?)的に聴いていた。まあ、入り口があのお笑い系の詞にあったのも嘘ではないんだけど。
いわゆるヒップホップに近い意味でのラップと言う意味で、唯一に近い好きなアーティストがこのガリアーノだ。マザーアースやJTQの時にも書いたが勿論入口はミック・タルボット/スティーヴ・ホワイトで、彼らのデビュー作には二人とも参加していた。特にミックは作曲やプロデュースにも関わり、事実上のメンバーだったと言っても過言ではない。
「スティーヴミーハー」である俺だが、実は一番好きなのはこのセカンドアルバムだ。ここにはミックは参加しているもののスティーヴは関わっていない。自分でも意外に思えることだが、俺はスティーヴとミック(=TSC)が好きで聴いてるのではなく、ガリアーノが好き*(注)だ、と言うコトらしい。そう、ラップも含めて。
俺が最初に聴いたアシッドジャズのレコードがまさにこのアルバムだったのだが、そのサウンドは俺のイメージしたものとは大きく違っていた。もっと「ジャズ」だと思っていた。「何、コレ。ヒップホップ?」が第一印象。勿論俺的にはいい印象ではない。しかし、何曲か引っ掛かる曲はあったので我慢して聴くうちにその印象は大きく変わりはじめる。
引っ掛かった曲とはズバリ"Jazz!"というタイトルを持っていた。しかしながらそのサウンドはスピード感あふれるファンク。しかし「熱い」イメージがあるファンクと異り、音造りはあくまでクール。ミックのエレピは勿論、キレのいいドラム、そしてラップがまるでブルーノートのアルバムジャケットのようにクールなのだ。歌詞は「ジャズはイカスぜ」と俺が要約すると馬鹿みたいだが、「Jazz is What」「ジャズはとんでもない」って訳されてるが、俺はファンカの"Who Says A Funk Band Can't Play Rock?!"を思い出すのだ。この曲はジャズ賛歌のようだが、同時にファンク(ジャズファンクではあるんだけど)であることでジャンルの垣根をブチ破る快感を感じさせてくれる。ファンクの形でジャズをやる、ロックの形でファンクする、実に気持ちが良い。
曲が粒ぞろいなのもこのアルバムのいいところで、ソウルフルで覚えやすいコーラス(何かの曲の引用のはずだが、忘れた...)が気持ちいい「踊れなきゃウソ!」な"Jus' Reach"や、ルーズなヴォーカルにタイトなリズムのファンクナンバー"Skunk Funk"、そしてラップまでメロディアスなポップに聞こえてしまう"Prince Of Peace"等、アルバムを通して退屈しない。
こうやって絶賛すればするほど、本当はヒップホップだって「今どきのR&B」だって聞き込めばいいものも多いんだろうけど、それが出来ない、やろうとしない自分を情けなく思うっていう一面もまた、無きにしもあらず。
(注)*実は3枚目以降のミックが不参加のアルバムはあまり好きではないのだが、ミックがガリアーノの重要な一部であったと考えれば矛盾はない、筈だ。いい訳っぽい?