Magic Monkey

Godiego

The Birth Of The Odyssey / Monkey Magic

Gandhara

Asiatic Fever

We're Heading Out West To India

Thank You Baby

Steppin' Into Your World

Havoc In Heaven

Dragons And Demons

A Fool

Flying

Celebration

最強メンバー時代のゴダイゴはオリジナルアルバムとしては3枚しか残していない(サントラ、コンピ、ライヴ除く)が、その3枚はいずれも捨て所の無い名作揃いだ。勿論シングルに関しても例外ではないし、コンピレーションである"CMソング・グラフィティ"なんかも素晴しい。サントラ仕事に関しては詳しくないからKo-Ryuにでも訊いてくれ。
 このアルバムは一種のサントラではあるが、全曲歌物で占められ、また実際のサントラとは録音/ミックスが異るなど、事実上のオリジナルアルバムと言える。ってーか誰もがそう思ってるだろう。と、言うワケで紛れもない名盤であるし、その上楽曲の知名度も高い。まあ、公平に見て代表作と言ってもいいだろう(最高傑作は間違いなく"Dead End"だが)。

サントラという性格も手伝って、また、ゴダイゴのアルバムの多くがそうであるようにこの作品もかなりコンセプチュアルな作りになっている。オープニング曲はテレビシリーズでも毎回ナレーションのバックに流されたミッキーのシンセによるインスト"The Birth Of The Odyssey"だ。実は相当にフリーキーなサウンドで、この曲が毎週お茶の間に流れていたと考えると結構凄いかも。まあ、サウンドトラックと考えれば普通かもしれないが。
 そしてそのまま例の「アチャーーーーーッ!!!!」に導かれて始まるのが、多分「日本人による英語の曲中で最大のヒット曲」"Monkey Magic"だ。俺等の世代は大抵この曲をデタラメ英語で歌った記憶がある筈だ。エレクトリック・ファンクと考えても文句無しの名曲であり、スティーヴの重量感のあるベースと浅野のシャープなカッティングが冴えている。また、スティーヴはヴォーカルでも大きくフィーチャーされており、クレジット上もタケカワとのツインヴォーカルとなっている。実際その低音ヴォーカルの存在感は巨大で、彼の脱退後のライヴヴァージョンは結構物足りない。
 俺なんかは前述の通り「Dead Endこそゴダイゴの最高傑作だ」とか言ってしまって、勿論ソレは本気ではあるのだが、結局ゴダイゴに触れた原体験は間違いなくこの曲(と、後述"Gandhara")であり、思い入れの面を加えるとやっぱり、一番好きなのはコレってのもまた本音なのだ。

さて、1曲に大きくスペースを割いてしまったが、このアルバムを紹介するからには他の曲の魅力を無視するわけにはいかない。もう一方の有名曲"Gandhara"はファンならずとも耳タコでちょっと"Yesterday"な存在感なのも事実だが、やっぱり良いものは良い。ガキにも覚えやすかったメロディだが、今聴くとアレンジの凝り方にも耳が行く。浅野の12弦ギターが大活躍だ。ちなみにアルバムヴァージョンは英語詞で間奏が倍の長さ(音符の長さが倍!)の若干冗長なテイクになっている。個人的には思い入れ込みでシングルヴァージョンの方が好き。

トミーが歌う"Asiatic Fever"はフュージョンっぽいサウンドの曲で、リズム構造にはレゲエ的なものを取り入れようとした痕跡がある。トミーはワイルドなヴォーカルだけでなく派手なドラミングでも大活躍。サビでのバスドラムの連打(タムも絡んでるのか?)とか、同じくサビ終わりでの長いフィルイン等、ドラマー的にはたまらない演奏が山盛りだ。コレ歌いながら叩いてたら凄いよな。
 "Thank You Baby"は短くてシンプルな名バラード。このさりげない曲が大好きだ。劇中(日テレのドラマ「西遊記」ね、念の為)でも結構印象的な使われ方をしていたように思う。リアルタイムでサントラは聴いてなかったけど、あとでアルバム聴いたら聞き覚えあったモンね。とにかく、ゴダイゴのバラードでは"Yellow Center Line"や"Try To Wake Up To A Morning"と並ぶ名曲だと思う。
 コミカルな"A Fool"も楽しい。タケ得意の横揺れスタイルで歌う姿が目に浮かぶようだが、サビでトミー、スティーヴとのトリプル掛け合いヴォーカルになるあたりが最高。コレは俺の「複数ヴォーカリスト好き」が原因と思われるが。スティーヴは"Dragons And Demons"でもリードでフィーチャーされていて、独特の低音ヴォーカルが楽しめる。やっぱりこの声あってのゴダイゴだよなあ(吉沢洋治在籍時も嫌いじゃないけどね)。
 アルバムでもラスト、そして当時のライヴ(更には再結成ライヴでも!)のエンディングを必ず飾っていた"Celebration"も忘れてはいけない。イントロのスネアの連打からもうワクワクするようなサウンド。サビは歌ってくれと言わんばかりのキャッチーさで、勿論ライヴでは間奏後に客が歌うように仕向けられていた。このサビでのベースラインも素晴らしいのでちょっと注目。間奏ではミッキーのオルガンも唸っているし、もう最高です。

ああ、テレビのサントラ音源(BGMとか明らかにゴダイゴの演奏だったりするのよ)とか加えて「デラックス・エディション」でも作ってくれねえかなあ・・・