My Sunday Feeling
Some Day The Sun Won't Shine For You
Begger's Farm
Move On Alone
Serenade To A Cuckoo
Dhama For One
It's Breaking Me Up
Cat's Squirrel
A Song For Jeffrey
Round
確かにAqualungはいいアルバムだ。"Bouree"だって名曲・・・って言ってもタルを褒めたコトにならないから名演だ。でもね、皆さんいいかげん俺の癖知ってる気もするけど、まあ、アヒルの赤ちゃんと一緒ですよ。最初に見た物を親だと思い込むの。そう、例の「ライヴエイド最高」「ビートクラブ最高」ってヤツで、つまり俺はロックンロール・サーカスでタルと出会ったのだ。それで、このアルバムの紹介である。
"A Song For Jeffery"でのタルの印象は強烈だった。イアン・アンダースンが片足立ちでフルートを吹く人だって言うのは文字知識としてあったが・・・「バランス悪いじゃん!」「転びそうじゃん!」もっとね、案山子のようにすくっと立って吹いて、歌うと思ってたのよ。そしたらさ、しょっちゅう足地面について、フラフラして。でもソレ込みの動き、そしてヴォーカル/フルートの躍動感が凄い。あのフラフラが既にグルーヴなのだ。あっという間に引き込まれた俺。でも最初にあのビデオ見た時には中古でAqualung買うのが精一杯だったんだな。
待ちに待った紙ジャケリイシューに俺は飛びついた。他のアルバムも聴きたかったが俺の目当ては当然このThis Wasだ。そして、それ以来俺のフェイヴァリットになったのは"A Song For Jeffery"ではなく、"My Sunday Feeling"だった。
"Jeffery"のヘヴィーなグルーヴも勿論最高だったが、もっとブルーズ的な"My Sunday Feeling"は俺の耳にはジャズに聞こえたんだな。フルートのせいだと思う。そして、ポール・ウェラー発、アシッドジャズ経由ハーヴィー・マンというルートをかつて辿った俺。フルート入りのジャズってのが大好きなんである。勿論タルはジャズじゃないけど(その要素は明らかに持っているが)、実は「ジャズじゃなくってロックとの融合点」ってのはそれ以上の俺のツボなのだ。
更に"Begger's Farm"では(アンダースンの趣味と思われる)トラッド的な感覚が(ミック・エイブラハムの趣味の)ブルーズフィーリングと結びついて更に俺のツボ的世界を形成する。
で、実はホントのジャズのカヴァーも入っていて、ローランド・カークの"SerenadeTo A Cockoo"なのだが、やっぱりコレがもうたまんないのだな。結構しっかりジャズしながらもタルの世界の一部として完璧にはまっている。そう言えば"Cat's Squirrel"(クリームもやっていた)も原曲はトラッドだったり(古いブルーズなのかな?)して、こういう「種明かし」も含みつつしっかり世界に取り込んだ形で聞かせてくれて、おかげで俺の中での「タル的融合感覚」が全て説明されたような気にも。
話は戻って、「R&Rサーカス」でのグレン・コーニックの「ハープを吹きながらベースを弾く」姿にも笑った。すげえ新しい!とか思ってたら、DVDのオーディオコメンタリーで「レコーディングでは俺が吹いてたがフルートと同時に吹けないし、でもハープの音は出る(ヴォーカル以外はマイムなのだ)から誤魔化すために無理矢理コーニックの首に括り付けた(大意)」ってアンダースンが語ってて、更に笑った。