Birds Of Fire
Miles Beyond
Celestial Terrestrial Commuters
Sapphire Bullets Of Pure Love
Thouthand Island Park
Hope
One Word
Sanctuary
Open Country Joy
Resolution
ビリー・コブハムとかマハヴィシュヌ・オーケストラとかこういう名前って、音楽学校時代は聞くのも嫌だった。HRファンだった奴等がどんどん所謂「フュージョン」に流れていくのを俺は冷ややかに見ていたものだ。
そんなワケでいい印象の無かったバンドなのだが、Moがジョン・マクラフリンが好きだというので少し考え方を変えよう、聴いてみよう、と思ったのが既に1年以上前。どうしてもフュージョンに対する偏見(それはTスクエアやカシオペアの悪印象も原因だった)があって、なかなか手が出なかったのだ。
ところが先日、マイルス・デイヴィスの"Jack Johnson"を聴いてマクラフリンに対する印象が変わった。勿論彼のギターは他のマイルスのアルバムでも聴いていたのだが、ここでの「ロックな」プレイは彼のリーダー作を聴いてみたくさせるものだった。そこでこれが思い出される。折角だから、ソロじゃなくマハヴィシュヌに手を出すか、と。
最初の瞬間やはりリズム等が「フュージョンだな」って感じだったが、すぐにその印象は変化する。マクラフリンのギターは結構荒っぽいし、それ異常に俺を惹き付けたのは「ロックな」バイオリンであった。
それにしてもこの変拍子にバイオリンとギターで奏でられるハードロックなリフ。なんだか凄く聞き覚えがある。電車に揺られ、自転車を漕ぎつつ考えて突然思い当たった。
「なんだよ、太陽と戦慄じゃねえか!」
どうりで馴染みやすいはずだ。クリムゾンなんである。しかもこの曲(タイトル曲の"Birds Of Fire")の方が"Lark's
Tongue In Ashpic Part2"より全然短い=聴きやすい!そうか、そうだったか。マハヴィシュヌ・オーケストラはプログレだったのである。当然だよな、ジャケがロジャー・ディーンなんだからプログレに決まっているのだ。何故そんな常識に気付かないのか。
ネットで調べたらこのアルバムとクリムゾンのは同じ73年の作品。しかし、これがマハヴィシュヌの2枚目のアルバムであることと、「太陽と戦慄」が新生クリムゾンの最初のアルバムであることを考えればロバート・フリップがマハヴィシュヌの影響を受けたことは明白だろう。っていうかフリップ以上にデイヴィッド・クロスのプレイはここでのジェリー・グッドマンにそっくりだ。ドラマーがビリー・コブハムとビル・ブルフォードって「ビル」なのも共通点・・・関係無さ過ぎ。
そんなワケで適度にジャズよりロック方面に振られたこの作品は思いのほか俺のツボだったのである。プログレなだけじゃなく、「師匠」マイルス・デイヴィスの名が冠された"MIles
Beyond"ではファンクまで行かないがソウル・ジャズ的なグルーヴも感じさせるし、唯一長尺の"One
Word"はメンバーのソロもふんだんに盛り込んだファンキーな曲で俺のジャズに求める雰囲気も満足させてくれる。
クリムゾンぽいのは他に"Celestial Terrestrial Commuters"や"Sanctuary","Resolution"等。バイオリンもさることながらヤン・ハマーのシンセがプログレっぽい。
しかしな、そう考えると、これでグレッグ・レイク(ジョン・ウェットンじゃなくって)が歌ってれば完璧なんだがな。それは間違った考えですか。