| Hold Your Fire | ||
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Patto |
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ジャケが有名な気がしたから1stから買った。と、いうよりは1stをたまたま見かけたから買ったのであって、その段階では何枚出してるかも知らないどころか2ndのジャケも見た事が無い。取りあえずオリー・ハルソールがギターを弾いているバンドを聴いてみよう、その程度のイメージでの衝動買いであった。ラットルズの「隠れたジョージ兼ポール役」である彼。ニール・イネスのアルバムで活躍していたギタリストの彼の演奏を聴いて見ようと思った、その程度だ。典型的人脈買いである。 さて、紙ジャケからCDを取り出して聴いてみる。複雑なリズムで、どこかジャズっぽい味わいもあるが、メロディはポップだし、マイク・パトゥの声も好きな感じだ。コレは結構来たかな?そのままの勢いで愛聴盤に。 ある日中古店でプラケースのCDでパトゥが並んでるのを発見。全て1000円だったので、変なイラストのジャケにひるみつつも2ndを買ってみる。さて、今度は輸入盤だったのであんまりインナーも見ずにいきなりポータブルCDに放り込んだら・・・ トップの"Hold Your Fire"のゴツゴツとしたリズムにやられる。パトゥのハスキーなヴォーカル込みでこのザラついた様な感触が出ていて心地よい。ハルソールはギターだけでなく最高のピアノ(このギタリスト、マジでピアノが上手い!)も聴かせるし、バリー・・・じゃなくてハルジーはコンガも導入。そしてこのリズム隊は最後フリージャズにも近いようなフリーキーな演奏に突入する。これが8分ある大作だが、全然飽きる気配も無く聴かせてくれるのだ。 "How's Your Father"や"Air Raid Shelter"の様な曲での都会的でクールでありながらどこかに土の匂いの残る感覚も独特だ。ブレイクの使い方とコード感覚が独特で、まあコードの方はもうジャズっぽい複雑な進行(主にピアノで表現される事が多い様だ)がミソなんだろうけど、リズムの間の取り方は完全に天性のものだろう。後者なんかもうほとんどジャズ(フリー手前くらいの)なんだけど、あくまでメロディアスなヴォーカルナンバーである、と言う部分も特筆したい。ヴォーカルによるテーマ〜インプロビゼイションと言うコール&レスポンス的な流れが緊張感もあり最高。 曲のひねり方も気が利いている。ファイシズばりのR&Rかと思えばドラムがサビまで全然入ってこなかったり入ってきたら変拍子風だったり("See You At Dance Tonight")するし、メロディ、特にサビが凄いキャッチーなのにいろんな所に余分な拍が入ってやっぱり変拍子風だったり("Give It All Away")しまくるのだ。しかも、ポイントはこれらが「どうだ!」風な部分は一切無く、完全に気持ち良い流れの中に織り込まれている所だろう。あくまでも曲の引っ掛かりどころとして機能しているのだ。 よく彼らをプログレにカテゴライズする人や店を見かけるが、これは正直良く解らない。確かに、卓越した演奏力に長い曲、ジャズの影響のある演奏、と言う要素はあるが、プログレの大きな要素である「クラシックから多大な影響を受けたキーボード」と言う要素は希薄だし、必ずしも黒っぽくこそ無いが決してR&B等の影響がないわけではない。と言うより、前身バンドのタイムボックスが結構モッドな味わいを見せてる所から解るように「そう言うバンド」でもあるのだ。 そうか、俺はこういうバンド、他にも知っている。マイク・パトゥの荒れたような声の感じと言い、生っぽくて太いハルソールのギターと言い、どうやらプリティ・シングス(勿論70年代の)と感じが似ているのだ。好きなワケだ。ビートの感じとかも、結構近いんじゃないの?パトゥの方が全然複雑だけど。 |