The Powerstation

The Powerstation

Some Like It Hot
Murderess
Lonely Tonight
Communication
Get It On (Bang A Gong)
Go To Zero
Harvest For The World
Still In Your Heart

 80年代半ばの洋楽ブームは何だったのだろう。

 職場の友人で、もう辞めてしまったMさん(その後復帰)と言う人はそのブームの時期にヒットしたポップミュージックを聴きまくっていた。今では洋楽など全く聴かないが、この時期は12インチやら買いまくっていたという。この人と意気投合して80年代ポップの話題で盛り上がりまくっていたら、いつの間にか二人ともパワーステーションが聴きたくて仕方なくなってしまっていた。二人ともシングル(俺は7インチ、彼は12インチ)しか持っていない。その結果、彼はヤフオク、俺は中古屋でほぼ同時期に買ってしまったのだ、このCDを。2003年の話である。

 勿論このガシガシ言ういかにも80年代のサウンドは、明らかに古くさい。先日のサン・シティのアーサー・ベイカーの音もそうだが、一世を風靡したNY、パワーステーション・スタジオのサウンドってのも明らかに時代のものだろう。
 だが、上記のような気分で聴きたくなってしまった俺等にはそれが良いのだ。そして、トニー・トンプソンだのバーナード・エドワーズだの、と言ったNYな人達をデュラン・デュランの小僧共(?)が適度に薄めてるのもまた、良いのだ。勿論、ロバート・パーマーは言わずもがなである。

 ヒット曲"Some Like It Hot"や"Get It On"が最高なのは言うまでもないだろう。Mさんはこれらの曲のイントロの口まねを得意としていたが、それだけ印象に残りやすい、また真似もしやすい特徴のキツいサウンド、耳に残りまくるのだ。ヒットして当然だろうな。
 それにしてもこの、"Get It On"のアレンジは最強だ。気分によってはオリジナルを超えてたりさえする様に思えるほどなのが恐ろしい。後半のシンセのリフなんか凄いもん。ボランとパーマーのヴォーカルは全く対照的だが、どちらも淫靡だ、と言う共通項がある。
 意外な収穫だったのがアイズレー・ブラザーズのカヴァー"Harvest For The World"だ。俺と従兄弟で「TSCに似合うよね」とか話していた曲(実際TSCもテレビなどで演奏しているが)だが、そのイメージにワリと近いカヴァーで、コレが絶妙である。勿論ウェラーなんかより数倍ソウルフルなパーマーの歌がずっぱまりなのも。