Pretenders

Pretenders

Precious
The Phone Call
Up the Neck
Tattooed Love Boys
Space Invader
The Wait
Stop Your Sobbing
Kid
Private Life
Brass in Pocket
Lovers of Today
Mystery Achievement

 なんとなく女性ヴォーカルって苦手なのだ。まあ、このRespectのページを見てもらってもほとんど女性ヴォーカルの作品が無いのがわかると思う。まあ、無差別に嫌いってワケじゃなくて、好きなのも勿論いくつもあるんだけど、女性ヴォーカルで、アルバムを揃えてるって条件になると凄いことに皆無だ。ヤング・ディサイプルズは1枚しか出してないから例外ね。それにカーリーン・アンダーソンのソロだって2枚目しか持ってないし。

 そう言うワケで、このプリテンダーズにしたってコレ1枚しか持ってない。あ、違う。もう1枚アナログ持ってるけど、全然聴いてないのだ。しかし、こいつは実際愛聴盤だ。まず、ジャケがいい。エラいクールなんだよね。クリッシー・ハインド(姐御って呼び方がよく似合う)の佇まいも去ることながら、他の3人、特に右端、ジェイムズ・ハニーマン・スコットの格好良さと言ったら。クールだけど自然体、スカしてない感じがイカすよな。なんか、バンド全体の雰囲気はアトラクションズに近いものを感じる。そういえばサウンドのパンク/NW/パブロックのいいトコ取りっぽい感じもそうだけど。

 とにかく好きな曲が多いんだけど、一番のお気に入りは"Tha Wait"だ。早口でまくし立てる、しかし吐き捨てる感じとも違う、なんだか女性ならではの(って表現は嫌いなんだけど)優しさと、女性ならではの(以下略)辛辣さを兼ね備えたヴォーカル。それにガシガシぶっ飛ばしていく硬質なバンドサウンド。コレ、カンボジア難民救済コンサートのLPで聴いてブッ飛んだんだよね。それで早速アルバムを買いまして。ハマった。ライヴ・エイドの演奏ではピンと来なかったんだけどね。俺にしてはちょっと珍しいパターン。
 同じ系統の"Precious"や"Tattooed Love Boys"も凄く良くて、A面に当たる前半6曲はまさにパンクサイド。大体パンクのヒステリックさと女性って、相性いいはずだよな(偏見)。ウチの妹なんか天然パンクスだし。

 これが打って変わって後半はいきなりポップに走るから面白い。この辺の振幅はコステロを思い起こす。とにかく"Kid"の明らかに完璧ロックでありながら優しげなサウンド。コレにも無茶苦茶ヤラれましたよ。この曲聴くと100%気分良くなれる。あ、スクィーズ聴くときの気分に似てるかな。ギターの音も似てるかも。
 それにお馴染キンクスの"Stop Your Sobbing"。まあ、元がいいんだけど、これも名カヴァーでしょう。笑えるのは、レイ当時クリッシーと付きあってて、キンクスのライヴでもこの曲復活してた(単純)んだけど、この時のアレンジが完璧プリテンダーズヴァージョン!馬鹿だねえ、レイさん。間奏の「お、おおっお〜」ってフレーズだけどね。このフレーズ、ブームタウン・ラッツも使ってます。

 ってこうやって聴きかえしてたら、他のアルバムも聴きたくなってきた。でもプリテンダーズのCDって、音質悪いんだよね(ってーか録音レベル低い)。リマスター希望!!