Mothers Milk

Led Hot Chilli Peppers

Good Time Boys
Higher Ground
Subway To Venus
Magic Johnson
Nobody Weird Like Me
Knock Me Down
Taste The Pain
Stone Cold Bush
Fire
Punk Rock Classic
Sexy Mexican Maid
Johnny, Kick A Hole In The Sky

 所謂「ミクスチャー」って奴が永らく苦手だった理由がさっぱりわからない。どう考えても俺好みに決まってるのだ。何せファンクでパンクでハードロックなのだ。しかもレッチリ(と呼ぶと怒る友人がいた)の場合はメロディだって見事にポップなのだ。俺が好きな要素を片っ端から混ぜたような音楽じゃないか。
 多分ネックは「ラップ」だったんだと思うけど。俺はどうしてもヒップホップ/ラップ系の音楽が(何故か)苦手なのだ。でもアシッドジャズは行けるんだしね、音楽(トラック)との混ざり方で好き嫌いあるのは解った。そしてこの系統の音楽はやっぱり、俺好みなのだ。

 気付いてはいたから取りあえず有名所、代表格のレッチリ(RHCPって略すのもどうかと)は聴いておこう、と思っていたところに新譜"By The Way"のリリース。たまたま耳にしたタイトル曲のポップさに魅かれ、買ってみたら案の定の良いサウンド。しかし正直、俺のイメージしたレッチリ(レッドホットって略す手もあるけどさ)の音とは微妙にズレがあったのも、事実。あれ?もっと馬鹿じゃないの?って感じ。
 成程、年輪を重ね、成熟した音なんだろうな。じゃあ、成熟する前を聴けばよい。有名なのはコレかBlood Shuger Sex Magikだ。で、たまたまリマスターがレコファンで安かったのでこいつを買ったわけだ。

 "Good Time Boys"の鋭角的なビート、パンキッシュなコーラス、そしてビースティー・ボーイズに通じるラップでいきなりキた。コレだよ、俺のイメージしたレッチリ(やっぱり、レッチリで行こう)は!勿論"By The Way"も好きだけど、このベキベキ感だよ、やっぱり。ビートがモロにストレートに突き刺さってくる感じ。やっぱりキモはフリーのベースなんだろうな。この曲のイントロも彼のスラップが支配してるもんね。ベキベキ感って言葉もモロにこれをイメージして言ってるワケで。とにかくコレで暴れ踊ってこそ、でしょう。
 そのまま"Higher Ground"に突入するこのアタマ2曲の流れは完璧。この曲はスティーヴィー・ワンダーのカヴァーだけど、オリジナル自体アッパーな曲だけどそれを更に暴走させたアレンジ。ドラムのバックビートも強烈だし、ワウ(?)ベース(スティーヴィーのクラビをイメージしてるのかな)もすげえカッコ良い。
 更なるハイライトは故ヒレル・スロヴァクに捧げた(って話を聞いたんだけど)ポップな曲"Knock Me Down"だ。力強いファンキーなビートに覚えやすいメロディ(特にサビ)、しかしテーマ故かどこか悲しげなムードも漂う何とも言えないいい曲だ。

 他にもホーンまで入ったストレートなファンク"Subway To Venus"や馬鹿路線(?)の"Magic Johnson"、ギターとドラムのリフがゲシゲシ来る"Stone Cold Bush"、ジミヘン(って略もどうか)の"Fire"の超高速ファンキーヴァージョン、バンドのコンビネーションの凄さを感じるヘヴィーな曲"Sexy Mexican Maid"等・・・っていうか、このアルバムは全部好きだな。セクシーとスピリチュアルと馬鹿が全部一体になったジャケも彼らを表してる気がする。