Boss Drum

Shamen

Boss Drum
L.S.I. : Love Sex Intelligence
Space Time
Liblae Solidi Denari
Ebeneezer Goode Beatmasters Mix
Comin' On
Phoever People
Fatman
Scientas
Re:evolution
Boss Dub
Phoever Dub

 シェイメンを世界的存在にのしあげたアルバム。"L.S.I","Boss Drum","Ebeneezer Goode"は馬鹿売れして世界中のクラブでかかりまくり、挙句に日本でもジュリアナねえちゃん共が踊り狂った。凄まじくキャッチーなのでさもありなん、である。何だかんだで好きなアルバム。聴いてると阿呆になった気になる。徹底的にポップにすり寄ったかと思うと、テレンス・マッケンナの語りをフィーチャーしたアンビエントナンバー("Re:evolution")があったりと、実は一筋縄では行かない。
 前述のシングル曲はどれも聴けるし踊れる。特に「伊沢英二君」(注1)こと"Ebeneezer Goode"は大ヒットしたのも納得のポップさ加減。すなわち「E the Good」であり、ドラッグ(エクスタシー)讃歌がこれだけ大ヒットしたってのはたまらなく楽しいものもある。
 勿論タイトル曲"Boss Drum"や"Comin' On"(シングルでは"Comin' On Strong"に解題)も素晴らしくポップだし、前作に近い雰囲気の"Phoever People"や"Space Time"のスピリチュアルな感じも素晴らしい。これらの曲のほとんど("Re:evolution"も!)がシングルカットされてる、ってのも凄い。
 しかしやっぱり"L.S.I (Love, Sex, Intelligence)"が凄い。ホントに一世を風靡してしまったこのサウンド。小室哲哉も間違いなく影響を受けた(ってーか、パクった)。ただ、他のテクノグループとの大きな違いは「ソウルフルなねえちゃん」「白人ラッパー」「頼りない男声ヴォーカル」の組み合わせだろう。特に最後の要素(言うまでも無く、コリン・アンガスである)は他であまり類を見ない。ロックバンド出身ならではのエッジの効いた、ガシガシ来る音もミソ。これは小室如きに真似出来るものではない。

 ちなみに"Deffarent Drum"っていうリミックス盤も出ている。"En-Tact"と同US盤と似た様な関係に見えるが、もうちょっと安易な作りだ。シングルエディットとその他リミックスがまとめて聴けるが、アルバムとしてのまとまりには欠け。シングルヴァージョンが前半にまとめてあるのが減点だな。最初は退屈なくらいキャッチーで、後になって地味になっていくという最悪の曲順。まあ、こっちは単なるコンピレーション版って解釈でいいと思う。ジャケは好きだがなんでカタカナで「エン・タクト」って書いてあるんだ?

(注1)歌詞の「E the good, E the Good, He's Ebeneezer Goode」っていう部分が「英二君,英二君、伊沢英二君」って聞こえる、と昔の友人Kさんが。