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Smile
Nothing Happened Yesterday
Rollercoaster
Chlorine Dream
Fire And Light
Spirea 9
Speed Reaction
Confusion In My Soul
Signed D.C.
Sisters And Brothers
Sunset Dawn
Spirea Rising
Jet Pilot
What Kind Of Love
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もとプライマル・スクリームのジム・ビーティのバンド。ビーティがプライマルを辞めたのは1stの後なので、俺がこれを買った時点では結構「誰ソレ」的な人ではあった。なんせ当時の俺はまだScreamadericaしか聴いてない頃で、1stどころか2ndにもさかのぼっていなかったのだ。だからなぜこれに興味を持ったかは覚えていない。多分、「プライマルの初期メンバーのアルバムが4ADから!」みたいな「ブランド買い」だったんじゃないかと思う。
でも、充分にソレに値した買い物だったという気はしている。(当時は勿論気づかなかったが)プライマルの1stの感じを継承/発展させたスペイシーでダンサブルなギターポップ。ビーティの担当パートが「12弦リッケンバッカー」って言うのがまた、良い。今聴くと、オーシャン・カラー・シーンの1stや、ラーズあたりとも(やっぱり)共通する雰囲気を感じる。勿論、ストーン・ロージスを通過したが故の、ってのは言うまでもない。
冒頭の2分に満たない"Smile"の心地よさ、続く"Nothing Happened Yesterday"の緩くもダンサブルなビート、"Speed Reaction"のポップなメロディと爽やかな疾走感(La'sの"there She Goes"に匹敵する名曲!)、ラーズにもうちょっと浮遊感を加えたような"Jet Pilot"等、どれも物凄くポップ&キャッチーで、上記のようなバンドのファンならすぐに気に入ってもらえるはずだ。
ただ、ビーティが単に「プライマルの1stの音を再現したかった」ワケではないのもポイントだ。つまり、ロージスはプライマル以降のバンドであり、その登場は全てのミュージシャン(少なくとも前を見ていた人たち)に多大な影響を与えたのだ。更にそれとシンクロしたアシッドハウス〜テクノの台頭を完全に無視できたのは先に進もうとしなかった人たちだけだった。
従って、ここには「ロージス以降」なサウンドを取り入れられている。"Rollercoaster"は(ここでは珍しい)攻撃的なファンクに電気的要素を加えてみただけ、という感じだが、ピンク・フロイドのジャムをコンパクトにまとめ、ダビーな要素を加えた感じのインスト"Spirea 9"には90年代初期のアシッドな空気感が詰まっている。
かつて在籍したプライマルは同時期Screamadericaをリリースしたが、ビーティはボビー・ギレスピーとは違う方向から同じ場所を目指していたのかもしれない。残念ながら「そこ」に到達(Higher Than The Sun!?)したのはプライマルだったが、ここには「ビーティが抜けなかった場合のScreamaderica」のヒントが散らばっている様にも思える。
余談かもしれないが、Noonday Underground/サイモン・ダインがAdventures In Stereoに関わっていたと言う説に関しては結局確認がとれなかったのだが、彼は2曲を除く全曲でビーティと共同プロデュースにあたっている。"Chlorine Dream"や"Sisters And Brothers"「不器用なモッズ」って感じのラスト曲"What Kind Of Love"等に後のダインの音楽(デジタル・モッド!)を彷彿とさせる要素がある事は偶然では無い筈だ。また、ビーティ自身もAdventures In Stereoでこういう路線を発展させているところから見ると、このバンドもまた、かつてのプライマル同様、分岐点だったのかもしれない。
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