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俺はまさにそこに魅かれたわけだ。ユートピアをビートルズフォロワーとしてとらえる層(特に"Deface The Music"を入り口としている人々)の多くはおそらくこっちの魅力に吸い寄せられたんだろう。このバンド名を冠したアルバムには、そんな魅力が(かなり雑然と)と詰め込まれている。はっきりいってかなりの名作だと思う。 実は個人的にはこのアルバムからユートピアを聴きはじめた。何故これを選んだかというと、よく解らなかったからだ。何枚かあった中から単純に「曲が多くて、シンプルなタイトルの」アルバムを選んでみたわけだ。記憶は定かじゃないが「ベスト盤か?」くらいに思ったのかもしれない。 結果は大正解。いきなり1曲目の"Libertine"にノックアウトされた。しかもクレジットを見ると歌っているのはベースのカシムだという。ユートピアはトッドのバンドだと思っていたから、全曲トッドが歌っていると思っていたのだが、どっこい、ユートピアは「バンド」だった。他の曲を見てもロジャー・パウエル(キーボード)や、ドラムのウィリー・ウィルコックスまで歌っている。何とトッド単独ヴォーカルは7曲目まで出てこないのだ!「複数のヴォーカリストがいる」これは俺にとってはイコール、「正しいバンド」という意味だ。それだけで嬉しくなってしまう。サウンドはビートリーだし、言うことはない。 他の曲も殆ど好きなのだが、特に5曲目までは全部最高(しかもここまででメンバー全員のヴォーカルがフィーチャーされる)。前述の"LIbertine"と"Say Yeah"はバンドでコピーしたこともあるくらいで、かなり気に入っている。他にもトッドの"Hammer In My Heart"や"Chapter And Verse"あたりもなかなか。 残念なのは日本盤CDが無いこと。今では輸入盤も入手困難じゃないだろうか。結局今回も「どうにかなんねえのか?」と言う思いで締めくくる。 |