このアルバムは不思議と思い出が絡む。よって、しばらくは個人的な話になってしまう。 Spikeの項でも触れた来日公演、"Accident's Will Happen"がプレイされていたのだが、俺は見なかった武道館公演、俺の従兄弟が見て、終了後俺に連絡をよこした。どうやら、この曲の最中、電気のトラブルで音がぶっつりと切れたそうなのだ。最終的にはコステロの立ち位置の下になにかを敷いてトラブルを回避(詳しいことは忘れた)したのだが、それはともかくその従兄弟興奮気味に「アクシデントがハプンちゃってさ〜!」と語っていた。彼がギターを弾くバンドのサイトはここだ。(追記:既に脱退したそうだ) もう一つは更にプライベートな話になる。"Oliver's Army"は俺が最初にその従兄弟から聴かせてもらった曲で、コレだけでも結構記憶に残るのだが、この曲、最近になって諸般の事情により更に存在が大きくなった。まあ、とある友人関係を永らえる入り口になったわけなんだけど。 駄目な文章は終わりにしよう。とにかく今あげた2曲のキャッチーさは群を抜く。とにかくいい声のコステロのヴォーカルからアルバムがスタートするのはそれだけでも凄いインパクトだが、この曲のポップさは凄い。サビの日本人好みのマイナー展開も心地よいし、それを例によってスティーヴ・ナイーヴが王立音楽院仕込みのピアノで美しく飾る。ちなみに現行盤にはスティーヴのピアノをバックにバラード風のアレンジで歌うライヴヴァージョンが入っていて、そちらも良い。いい曲はアレンジ関係無いね。 他には"Senior Service"のチープなオルガンとすっとぼけたメロディの絶妙な配置、"Goon
Squad"の攻撃的なサウンドあたりは凄く好きな部分。アトラクションズの音は決して流れずに、どこか引きつったようなビート感覚があってそれが独特なサウンドになっているのだ。この曲や"Two
Little Hittlers"ではその辺を特に感じる。 実際には評価の別れるアルバムで、ポップな小品集というイメージが評者によって逆のイメージを産んでいるようなのだが、俺は勿論いいアルバムだと思っている。歌詞のメッセージ性を評価されずらかったのは事実なのだろうが、個人的にはそんなことより単純にいい曲が入っていることの方が重要だ。前の2枚のパンクっぽさが影を潜めはじめ、メロディを聴かせる曲が増えてきたのはコステロにとってはいいことだと思う。勿論ポップな曲でもサウンドやヴォーカルの切れ味は決して衰えていない。っていうかたかだかアルバム3枚で衰えられても困るんだけどな。幸い、現在でも衰えていない。たいしたもんだ。 |
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