Houses Of The Holly

The Song Remains the Same
The Rain Song
Over the Hills and Far Away
The Crunge
Dancing Days
D'yer Mak'er
No Quarter
The Ocean

 ツェッペリンの5枚目のアルバムで、彼らのアルバム中俺がいちばんよく聴くのがコレ。一番好きなのは「フィジカル・グラフィティ」なんだけど、ミュージシャンとしてもっとも影響を受けたってコトになるとこれになる。その辺の話はバンドのHPにも書いたから繰り返さないけど。

 ズバリ!なオープニングソングが"The Song Remains The Same"で、スピード感のあるイントロからハーフテンポになるヴァース、そして再びソロから勢いを増して・・・という、組曲風のスリリングな展開を持っている。ペイジのギターはクラレンス・ホワイト(バーズ)の影響を受けているという意見を最近聞いて「ポン」と膝を。なるほど、特にソロとかそう言う感じのフレージングだ。しかしボンゾのドラムはバーズのようにパタパタしないで、グワシグワシと重くのしかかる。1回目と2回目のヴァースの繋ぎの長いフィル・インはシンプルだが最高のプレイ。ロバートの声が妙に甲高いのはテープスピードを操作してるのか?
 間髪入れず、ほとんどメドレーで始まる"Rain Song"は幻想的なサウンドを持つスローナンバー。ペイジのギターが抜群のセンスで、ほとんどコレと歌で完結しても不思議はないが、ボンゾのドラム、ジョンジーのメロトロン&ピアノがこれまた絶妙に要所要所で盛り上げる。特にメロトロンが最初に入ってくる瞬間はたまらない。ドラミングはある意味クラシックのパーカッション的発想。前半はひたすらブラシで抑えたプレイに徹する。そして後半、全てのパートが一気に爆発するカタルシスは筆舌に尽くしがたい。
 壮大な2曲が終わって軽めのタッチで始まるのが"Over The Hills And Far Away"だ。ギターとヴォーカルでカントリータッチ(?)に始まるが、1ヴァース終わるといきなりボンゾの大爆発とともにハードロックに変貌する。基本的にシンプルな繰り返しで構成され、何だかんだで凄いポップである。
 しかし何は無くとも"Clunge"なワケだ。はじめ聴いた時は嫌いだった。なんだか解んないんだもん。でもはまったら凄い。9/8拍子のイントロを持つ変態ファンクナンバーで、ジェイムズ・ブラウンの曲をジャムっていて出来たという。ジャムセッションでどうしてこんなのが出てくるのか解んないしまるっきり凄い話だが、とにかくここではボンゾの天性のグルーヴがいやというほど堪能できる。こんな変なビートなのにファンキー。踊れてしまうのが感動的だ。

 "Dancing Days"がアルバム中最も「普通っぽい」曲と思われる。しかしこの粘っこいシンコペーションはZEPでありボンゾそのもののグルーヴだ。ギターはシンセを通して録音されたらしくちょっと異様なサウンド。これがまた粘り気を増すんだ。ロバートまで中音域でちょっと粘り気を出している。しかし「Dancing」なのである。
 ドラマーの目で見るといろんなビートが楽しめるのもこのアルバムの魅力の一つなんだけど、そういう意味では"D'yer Mak'er"もいい。究極のヘヴィーレゲエ。レゲエをイメージした曲でこんな重たいビート聴いたことないよ。ボンゾはいつでもめちゃめちゃで、常に最高なのでありました。ロバート・プラントはこういうオールディーズっぽいメロディーが好きだったのは有名だけど、ここでも実に楽しそうに歌ってる。
 なお、邦題は「デジャ・メイク・ハー」になってるけど、どう見てもそうは読めないよね。コレって元々は"Did You Make Her?"「あの娘とやっちゃったの?」みたいな意味で、それを縮めて読むと「ジャメイカ」って聞こえるって言う。レゲエだからね。そういうギャグだったみたい。邦題は縮め方が中途半端だったワケ。
 "No Quarter"はジョンジーのエレピをフィーチャーした曲で、変拍子風(実は変拍子ではない)リズムと、その幽玄なサウンドのせいでよく「プログレ風」と表現される。俺はそう思わないが。元有名セッションマン/アレンジャーのジョンジーの面目躍如で、メインリフのエレピ以外にも間奏のアコースティック・ピアノソロを大々的にフィーチャーしている。この、ピアノからギターへ展開する間奏部はクラシカルでもあり、どこかジャズ風でもあり、それでいて極めてロックしている。当然いつもの如くボンゾは最高であり、要所要所を完璧に決めるが、一番最高なのはサビで入ってくる瞬間の「だだん!(太字アクセント)」であるのは言うまでもあるまい。
 もう1曲変わったビートなのが"The Ocean"だ。ライヴでも定番のこの曲もメインリフが4/4+7/8拍子になっている。だからってジャズとかプログレの香りがするかって言うとそんなことはなく、いつものノリノリグルーヴィーハードロックなのだ。ライヴでもアンコールなどで頻繁に演奏されたメンバーも気に入ってそうな曲。いや、だっていい曲ですから。後半に来てアカペラコーラスから唐突にシャッフルのR&Rに展開するのも実に楽しい。

1973 Europa Tour基本セット

Rock And Roll
Over The Hills And Far Away
Out On The Tiles intro / Black Dog
Mysty Mountain Hop
Since I've Been Loving You
Dancing Days
Bron Y Aur Stomp
The Song Reamins The Same
Rain Song
Dazed And Confused (including San Farncisco)
Stairway To Heaven
Whole Lotta Love (including Boogie Chillen etc...)
encore
Heartbreaker

1973 US Tour基本セット

Rock And Roll
Cellebration Day
Bring It On Home intro / Black Dog
Over The Hills And Far Away
Mysty Mountain Hop
Since I've Been Loving You
No Quarter
The Song Reamins The Same
Rain Song
Dazed And Confused (including San Farncisco)
Stairway To Heaven
Moby Dick
Heatbreaker / Whole Lotta Love (including Boogie Chillen)
encore
Communication Breakdown
The Ocean

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