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Performance -Rockin' The Filmore-
Four Day Creep
I'm Ready
Stone Cold Fever
I Walk On Gilded Splinters
Rolling Stone
Hallelujah (I Love Her So)
I Don't Need No Doctor
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いや、もうはまった。ここ最近パイがやめられない時期があった。きっかけはスティーヴ・マリオット・ストーリーのDVDなんだけど、それからアルバム買いあさった結果思ったのは、どうも俺はピーター・フランプトン在籍時のパイが好きらしいということだ。勿論後期のパイも最高に好きだが、例えばセカンドの"The Sad Bag Of Shaky Jake"や"Take Me Back"みたいなトラッドやフォークの香りがする作品って、あんまり無くなってしまったのが寂しくも感じる。
と、言っといてなんなんだけど、このもの凄いライヴアルバム、そういうフォークやらトラッドやらって言う感覚と一切(といいきるのは乱暴すぎるが)関係ない。ここにいるのはひたすらヘヴィーで、ごつごつした男らしいサウンドを展開する4人組のロックバンドだ。
オープニングの凄すぎる"Four Day Creep"。前回は「いかに俺が興奮したかはあえて語るまでもないだろう!以上!」と締めくくったがフォーマットを変えた以上は語ることにする。...とは言え、こういう「凄い」ヤツは聴いてもらうより他にないのもまた事実。ジェリー・シャーリーの重いドラムを中心にデビュー曲"Natural
Bone Bugie"同様に複数メンバー(ここではリドレー、フランプトン、再びリドレーの順)のヴォーカルを回していくスタイルはパイの基本フォーマット。ブレイクを多用したアレンジにフランプトンの鋭いギターが切り込んで行くのもひたすら熱い。
マリオットの歌ってるのかMCなのか解らない様な導入部から"I'm Ready"に繋ぐのも定番スタイル。アルバム"Rock On"でもハイライト的存在だったが、8分にわたりそれ以上に重い演奏が展開する。勿論お待ちかねのマリオットのヴォーカルは文句無しだが、実はセカンドヴァースでのリドレーのヴォーカルも重くてよいのだ。この人の声はずぶとくて好き。
アルバム中唯一のオリジナル曲"Stone Cold Fever"も同じく"Rock On"からで、ドライヴ感溢れるヘヴィーロックナンバー。勿論スタジオテイクを凌ぐ強烈な演奏になっている。フランプトンのソロのバックで暴れ倒すシャーリーのドラミングにも注目して欲しい。
最初目当てだったのは"I Walk On Guilded Splinters"だった。ポール・ウェラーのヴァージョンで知ったこの曲、オリジナルはDr.ジョン。彼のどろどろした原曲を先に聴いていた俺は、ポールヴァージョンの元になったとすれば彼が最高にリスペクトするスティーヴ・マリオット=ハンブル・パイに違いない、と思って買ったわけだ。でもジャケには演奏時間23分とある。う〜むとボビー・ハッチンソンの様に考え込んで(解りにくいネタ)、まあとりあえず、買ってみたわけだ。
そこで繰り広げられていたのは原曲とはまた違った意味でどろどろした世界。オリジナルがブードゥーの闇ならこちらはブルーズの闇。しかも原曲の3倍近い長さ。これで一瞬は引いた。でも、そこはパイ、すぐにはまった。長いヴァージョンだが、意外に飽きない。しかもこの冴えたギターがあのアイドルだと思い込んでたフランプトンとは!見る目が変わったね。
"Rollin' Stone"も前曲に並ぶ長い演奏だが、このヘヴィーなブルーズをパイは力押しで聴かせてしまう。例えばツェッペリンなども長いブルーズをやるが、テクニックの差もあるがパイにはより乱暴な印象がある。バンド全体のグルーヴの付け方で聴かせるというやり方はむしろ俺好みで、長いソロをフィーチャーしなくても全然オッケーという亊がよく解るヴァージョンと言えるだろう。ここで曲を牽引するのは常にマリオットのヴォーカルだ。後半突然リズムがブギーに変わって"My
Babe"に雪崩れ込むのはスタジオ盤同様のアレンジ。ところで、もしリマスター盤が出るならあの「ピー」音は消せないものだろうか...
散々触れたので気付いていると思うが、俺がパイが好きな理由の一つに彼らが「バンド」だってのがある。俺にとって正しいバンドの基準の一つが、ヴォーカリストが複数いるということだ。
このアルバムの"Hallelujah, I Love Her So"を聴いた時すぐ曲の途中で声が変わっていることに気がついた。しかも少なくとも3人の声だ。これはスティーヴ、フランプトンのほかにもう一人ヴォーカリストがいる、ということだ。二人のスター以外のヴォーカリストの存在は単純な俺を夢中にさせた。のちにDVDでグレッグ・リドレーが歌う姿を見たときの俺の感動、解ってもらえるかなあ。ちなみにここではフランプトン、マリオット、リドレーの順で歌っている。オリジナルの100倍ハードでヘヴィーな演奏もバッチリだ。
ラストの"I Don't Need No Doctor"も「以上!」で済ませてしまっていたが、ホント、これにいちいち何を言えと。パイのライヴのラストには欠かせない存在のこの曲、実はこれもレイ・チャールズの曲なのだが、そんな亊はどうでもいい!と言わんばかりのパイワールド。イントロでKOと言う感じの迫力。スネア1発、ギター、リフ1回送れてグルーヴィーに入ってくるベース、そしてマリオットが歌いだすともう大変なことになってしまうのだ。約9分のヴァージョンだが飽きるどころかもっと聴きたい強烈なグルーヴ。これがハンブル・パイだ!と叫んで締めくくらせてもらおう。
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