たった5曲の収録だけど内容は濃い。オープニング(実際のライヴもこれで始まったわけでもなさそうだが)のヤードバーズのカヴァー"For Your Love"からしてもう9分の長さ。原曲のポップさをまるで無視するような、それでいて原曲のメロディーは最大限生かして歌うスティーヴの姿には、この曲を嫌ってヤーディーズを脱退したエリック・クラプトンに「ほら、ブルースじゃん」と言ってるかのようにさえ感じられてくる。ここではジェリー・シャーリーがワケの解らない太鼓を束ねて叩いているので、ドラムはなし。アコースティックっぽい演奏になっている。なお、この曲はビート・クラブシリーズのDVDやスティーヴ・マリオットストーリーでスタジオライヴの演奏が見れるので、完全な初登場曲ではない。が、CDで聴けるのは嬉しい。 こちらは初登場、"Shakin' All Over"だ。パイのカヴァーは原曲を大幅にヘヴィーにするパターンが多いが、これも例外ではなく、フーとはまた別の形でヘヴィーロックとしてアレンジしている。よりブルース色が強いのが特徴か。これまた12分近い演奏。原曲は勿論ジョニー・キッド&パイレーツ。 お馴染の"Hallrlujah I Love Her So"は後の「フィルモア」とほぼ変わらない演奏。ずっとこの頃からアレンジは完成してて、フランプトン脱退後("In Concert"で聴ける)までやり続けていたわけだ。 "The Sad Bag Of Shaky Jake"もマリオットのDVDでスタジオライヴが見れた。このアルバムで唯一のオリジナル曲でもある。このカントリーというかトラッドというかって感じの曲が俺は大好きで、ライヴが聴けるのは嬉しい。全曲共々4分弱のコンパクトな演奏。息抜き?と思うと... ラストの"Walk On Gilded Splinters"にメドレー的に突入するわけだ。重い重い21分。フィルモアのヴァージョンとアレンジは近いが、ドラムソロがあったり、後半に同じくDr.ジョンの"Gris Gris Gumbo Ya Ya"(Gris Grisに収録)を挿入したりしている。あとこっちの方が原曲のヴードゥーっぽい雰囲気が残っている気がするのは、多分フィルモアの頃には「パイの曲」として馴染んでいたからだろう。この次点ではまだ「カヴァー曲」だったわけね。 !いや、久々に興奮しましたよ。 |
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