Ummagumma -live album-

Astronomy Domine
Careful With That Axe Eugene
Set The Controls For The Heart of The Sun
A Saucerful of Secrets

 Ummagummaは実験作なのであまり面白くない。だが、第2期(と呼んでいいのだろうか)ピンク・フロイド唯一のライヴ盤であるコレは最高だ。この2枚組を買って、スタジオアルバムは1回しか聴いてません、って人も結構多いんじゃないだろうか。

 シド時代の"Astronomy Domine"のデイヴによるヴァージョン(しかも当然のように長い)から始まるのが気が利いている。シドの天然の狂気を常識人4人で再構築し、客観的な狂気の世界を再現する。これはまさしく後の"The Dark Side of the Moon"や"The Wall"に繋がるもので、そう考えるとデビューから一度たりともフロイドの軸はぶれていないのだなあ、とも。

 B面のSaucerfull of Secretsからの2曲が迫力を増して襲ってくるのもまたミソではあるのだが(特にタイトル曲は明らかに完成度を増している!)、やはり個人的には"Careful With That Axe Eugene"にとどめを刺す。むしろ気をつけないととどめを刺されそう(斧で)な演奏なのだが。とにかく息を潜めてロジャーの叫びを待つ間の緊張感。シャウトを合図に飛び込むドラムとの一体感。エンディングまでその高揚感を持続させ、徐々にクールダウンしていくアシッドな快感。ああ、トランス〜チル・アウトの世界を先取り、しかもたった1曲でやってるんじゃないか。なんてことだ。

Studio Album