Come Together / Loaded

Come Together(7' version)
Loaded (7' version)
Come Together (Farley Mix)
Loaded (Weatherall Mix)
I'm Losing More Than Ever Have
Ramblin' Rose
Loaded (Farley Mix)

 日本編集のミニアルバムで、"Loaded"と"ComeTogether"の2枚のEPを再編集したもの。(当然?)この2曲には様々なリミックスがあるが、基本的なところはここで手に入る。今でも比較的入手は容易だし、曲数と値段のバランスを考えても買って損は無いアイテムだと思う。

 シングルヴァージョンの"Come Together"はアルバムでのハウス色の強いものとは違い、レイドバックしたボビーのヴォーカルとデニス・ジョンスンのソウルフルなコーラスをフィーチャーした、R&Bとハウスが融合したようなサウンドになっている。"Movin' On Up"と同じ路線にあると考えてもいいだろう。これらの演奏を聴くとGive Out But Don't Give Upが決して唐突な変化だったわけではない事に気付く筈だ。
 ワリと人気の高い"Farley Mix"もシングルヴァージョンを基本に(どちらもテリー・ファーリーがミックス)、アーシーな感覚を生かしつつハウス的な方向に振ったミックスとなっている。アルバムヴァージョン(ウェザーオールがミックス)と聴き比べると二人のミックスの方向性が良く解る。二人ともBoys OwnというDJチームのメンバーだったわけで、同じ方向を見てはいるのだが細かい部分で結構、癖と言うか、趣味が違うようだ。

 "Loaded"の7'ヴァージョンは基本的にアルバムのミックスをストレートに短縮したものと考えていいと思う。ここに収録されたもう一つのヴァージョン、"Weatherall MIx"もアルバムヴァージョンとの違いはほとんど無い(勿論どちらもアンドリュー・ウェザーオールがリミックスしている)。
 この曲も"Farley Mix"が制作されている。これはどちらかと言うと"I'm Losing More Than Ever Have"から直接リミックスしたような感じになっていて、ここでもファーリーのアーシーな感覚に気付く。ただ、("Come Together"でもそうだが)こういう方法論でミックスしても確実に'90年的なダンストラックとして仕上げているところが見事だ。

 他に"Loaded"の原曲、"I'm Losing More Than Ever Have"(2ndアルバムと同じヴァージョン)も入っているが、それより嬉しいのがMC5の"Ramblin' Rose"のカヴァーだ。ニューヨークでのライヴヴァージョンが収録。プライマルは結構MC5のカヴァーをやっているが、レコード化されたのは現在のところこれが唯一となる。かなり凶暴なライヴヴァージョンとなっていて、パンク/ガレージロックバンドとしての側面を派手に見せてくれる。ハウス/ソウル方面に振られたこのEPの中でコレを持ってくるバランス感覚も流石。