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Let It Bleed
Gimme Shelter
Love In Vain
Country Honk
Live With Me
Let It Bleed
Midnight Rambler
You Got The Silver
Monkey Man
You Can't Always Get What You Want
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ストーンズが4人だった時期、ってのはまさに今のことだけど、実はこのアルバムの時期も事実上ストーンズは4人だった。一応まだ正式メンバーではあったがブライアンはほぼ不参加、ミック・テイラーは極く一部でゲスト参加しているに過ぎない。60年代の、デッカ時代の、ブライアンがいた時代の、最後のアルバムはまさにその時代のごとく不安定な状況で作られていた。しかし、サウンドは前作の流れを汲み「ローリング・ストーンズそのもの」といった安定感を見せている。だからといって政策姿勢まで安定してしまってるわけでもなく、色々相変わらず(そしてこの後も)「取り込みまくり&消化しまくり」の意欲作でもあるのだ。
"Gimme Shelter"からアルバムは始まる。血なまぐさい歌詞とサウンドを持ったこの曲は1969年のテーマソングと言った雰囲気を持っている。ひたすらクールなバッキングにパワフルでソウルフルなミックとメリー・クレイトンのヴォーカルが乗る。8ビートな様で微妙にファンキーな揺れを聴かせるチャーリー、トレモロをかけたクールなバッキングとブルージーでこみ上げるようなリードを一手に引き受けるキース、本人のキャラ通りのらりくらりとしつつ絶妙にうねるビル、印象的なギロとマラカスはプロデューサーのジミー・ミラー。全体がじわじわとグルーヴする様はアルバム全体さえも見事に象徴しているのだ。
ロバート・ジョンスンのカヴァー曲"Love In Vain"は原曲のディープさを薄め、バラード的な解釈で演奏している。とは言えドラムはあくまでブルーズ的に重いし、スライド(キースが弾いているが、ブライアンの演奏でも聴いてみたかった気がする)はなかなかどろ〜っとしていて、やっぱり所謂「バラード」とは別物であるが。マンドリンはライ・クーダー。これがまた侮れない味であるのだが。
"Country Honk"は"Honky Tonk Woman"のカントリーヴァージョンで、なかなかベタなカントリーナンバーに仕上がっている。本職のフィドル奏者、バイロン・バーライン(後にフライング・ブリトー・ブラザーズ)の参加が「そういう雰囲気」を完璧にしている。キースのラフというか乱暴なコーラスがかっこいい。ミック・テイラーがスライドで参加。
"Live With Me"はファンキーなロックナンバーで、イントロからソロで登場するベース(キースが弾いている)がやたらに印象的だ。ミック・テイラーも参加。そしてストーンズの「準メンバー」とも言えるボビー・キーズも登場。間奏でソロを吹いているが、一部"Brown
Sugar"と同じフレーズが出てくるのが笑える。ピアノは勿論ニッキー・ホプキンス(&レオン・ラッセル)で、この曲で70年代のストーンズの形が出来上がったと言えるかもしれない。(ビル不参加、ってのまで含めて・・・)
タイトル曲"Let It Bleed"はイアン・スチュアートが印象的なピアノを弾くアーシーなナンバー。カントリーの影響もかなり感じるが、"Country
Honk"とは持って行き方が全く違うのが面白い。消化度は圧倒的に高いのだ。ブライアン不在の状況でキースがまたしてもルーズだが素晴しいスライドを聴かせる。
ストーンズ流ブルーズの一つの到達点とも言えるのが"Midnight Rambler"だ。イントロからミックのハープが登場してもういきなりヴォルテージは上がるのだが、やはり圧巻はテンポアップ&リズムチェンジするあたりだろう(その直前、2分くらいのところで突然異常に音量のでかいシンバルがなにやら凄い)。ライヴでは必ずインプロビゼイションに突入する部分だ。そして後半突入前、テンポを落とし、落としきったところのブレイクというか、例の「ドシャン!」ってヤツだが、もうこの辺の感じはとにかく最高である。なお、アルバム中唯一オリジナルメンバー5人のみの演奏とクレジットされるこの曲だが、ブライアンが演奏すると言われる「パーカッション」はどこにも聞こえない。
"You Got The Silver"はキースがはじめて単独で歌うカントリーブルーズ風の曲だ。間奏部分でのオルガンは美しいの一言で、ほとんどキースのギターとニッキー・ホプキンスのキーボード類で完結してる気もするが、その分エンディングに向かいビルとチャーリーが入ってくる瞬間が生きている。ブライアンも参加、オートハープを弾いているらしいが、あっても無くてもいい程度の音、って言うかどこに入っているのか解らない。
"Monkey Man"はこの時期のストーンズの得意路線だったファンキーナンバー。何とイントロで印象的なヴィブラフォンはビルが弾いている。これが実にクールでかっこいいのだ。ほとんどリズムのみで進行するような曲で、ヴァースは前半のみ、間奏を挟んで後半ミックが「MONKEYYYY!!」とシャウトするあたりが圧巻。
ラストはいきなり少年少女合唱隊(ドリフにあらず)に驚くが、本体は実にストーンズなアーシーなナンバー、"You
Can't Alway's Get What You Want"だ。ライヴではファン大合唱でお馴染の曲。合唱のみからミックとギターだけの抑えたヴァース、ファンキーに展開するサビ、そしてエンディングでは更に倍テンポと、リズム的にも盛り上げていくが、楽器類も多彩。重要な味付けなのはキーボード類だが、珍しくアル・クーパーが弾いていて、しかも彼はイントロのフレンチホルンまで吹いている。"Sympathy
For The Devil"でもお馴染ロッキー・ディジョーンもパーカッションで参加。なぜかチャーリー不参加のドラムはジミー・ミラーだがこれがまた良いプレイをする。フィルのつまり方とかチャーリーっぽい感じでもあるんだが。似せてるんだろうか。
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