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Out Of Our Heads
She Said Yeah
Mercy Mercy
Hitch Hike
That's How Strong Love Is
Good Times
Gotta Get Away
Talkin' 'Bout You
Cry To Me
Oh Baby (We Got A Good Thing Going)
Heart Of Stone
The Under Assistant West Coast Promotion Man
I'm Free
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初期ストーンズで最もジャケのかっこいいアルバムである。そして、このクールなジャケに恥じない傑作でもある。勿論、この次の"Aftermath"やそれ以降の作品の完成度は段違いに高い。しかし、デビュー以来のカヴァーを中心としたバンドとしての総決算であり、また、次に繋がるハイクォリティなオリジナルが数曲入っている点でも重要だ。やみくもなパワーと洗練の絶妙な中間点、それがこのアルバムだと言える。
オープニングはいきなりぶっ飛ばしてくれる"She Said Yeah"だ。小細工無し、パワーのみで疾走する強力なテイク。オリジナルは余裕で凌駕して15年先のパンクまで突き刺さる。俺はかっこいいものはなんでもパンクかファンク扱いする傾向にあるのでこんな表現ばかりだが。でも凄いんだもん。
そう来といていきなりクールに決めるのも憎いところで、"Mercy Mercy"はなかなかソウルフルだ。ここはやはりこの流れで来るイギリス盤が最高。この曲がオープニングのアメリカ盤はちょっと物足りない。ジャケもカッコ悪いし。
"Hitch Hike"でもR&Bのグルーヴをふてぶてしく再現する。ストーンズによる解釈はオリジナルに忠実ではあるのだが、本人達の性質かどうしてもどこかガラが悪いのが魅力だ。マーヴィン・ゲイのオリジナルはR&Bだが、ストーンズのはどうしようもなく「ロック」だ。
R&Bのカヴァーが続く。"That's How Strong My Love Is"はオーティス・レディングが原曲。ミックはいい感じで歌いこなすがオリジナルの濃さには達していない。が、それでいいのだ。
サム・クックの"Good Times"もかなり原曲を意識した演奏で、ライトな感覚のヴァージョンになっている。次の"Gotta
Get Away"の作曲に影響を与えたようにも聞こえる。
その数少ないオリジナルの一つ"Gotta Get Away"は、演奏面ではこれまでのR&Bカヴァーの延長にある物だが、結構ポップなメロディが乗り、それをソウルフルに歌いこなす、と言うある意味ストーンズらしいスタイルがとられている。個人的にはかなり好きな曲だ。
"I'm Talkin' 'Bout You"はチャック・ベリーのカヴァーだが、彼らには珍しく大幅なアレンジがされ、重くてファンキーな(あくまでこの時代的に、だが)演奏になっている。60年代後期のストーンズのスタイルに繋がる重厚な演奏。そういう意味でも重要だが、そんなこと置いといても格好良い。
"Cry To Me"も"That's How Strong My Love Is"同様のスローなソウルナンバーだが、こっちの方が力強く、熱のこもったスタイルで歌っている。そのミックの後ろでのブライアンのギターも最高。対照的にクールだが感情がこもっているのだ。
"Oh Baby (We Got A Good Thing Going) "は、若干物足りないR&Bカヴァーだ。オリジナルよりシンプルにアレンジしてロック色を強くしたが、ちょっとインパクトが無い。
"Heart Of Stone"はアルバム中でも格段に完成度の高いソウルバラード。メロディもバッキングも完璧で、特にギターソロ周辺の流れにはゾクゾクするものを感じる。バンド名の一部をタイトルに盛り込んだだけあって、かなり自信作だったのでは、と思わせる。アメリカでは同名アルバムにも同ジャケの"December's
Children"にも入っていない。こういうのを両手落ちというのだ。
"The Under Assistant West Coast Promotion Man"も特にどうと言うことの無いR&Bカヴァー。いや、オリジナルと言っているのだが、これは"Fannie Mae"と言う曲のパクりである。" Oh Baby"同様、タイトルは長いが印象に残りずらい。いや、タイトルも長くて覚えずらい。
"I'm Free"は「曲としては」最高だ。黒人音楽の消化の理想形とも言えるだろう。歌詞の面ではビートルズの"Eight
Days A Week"を頂いているが、そんな亊は関係無い。曲としては最高で、時代を越えるパワーを持っているのはスープ・ドラゴンズのカヴァー(これも最高だが)を聴くまでもない。
惜しむべきはその演奏そのもので、前半でもリズムがよれるが、間奏後の部分で致命的なミスがある。素晴しいグルーヴが売りなのにこれは勿体ない。コレだけは録り直して欲しかった。実際、"Stripped"でリメイクしたヴァージョンは最高である。
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