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Steel Wheels
Sad Sad Sad
Mixed Emotions
Terrifyng
Hold On To Your Hat
Hearts For Sale
Blindes By Love
Rock And A hard Place
Can't Be Seen
Almost Hear You Sigh
Continental Drift
Break The Spell
Slipping Away
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Dirty Workの頃のミックとキースの不仲が凄かっただけに、このアルバムが出たときは本当に「ストーンズ復活!」と騒がれたもので、まあ実際アルバムの出来も素晴しかったので絶賛されまくっていた。とはいえ、初来日もあってマスコミを中心にスーパー空騒ぎ大会が開催され、チケットはファンじゃねえ奴らが独占するわアルバムは売れたものの最終的には中古屋投げ売りアイテムと化すわ、今ではどうにも周辺イメージで損している感じのアルバムになってしまった。でもね、はっきり言って、今聴いてもいいですよ。俺は来れ以降のアルバムより断然好きだね(思い入れコミで)。
オープニングからステロタイプなまでのストーンズ節でぶっ飛ばしてくれる。"Sad Sad Sad"のストレートな勢いはファンを本気で安心させたものだ。とかいいながらのっけからワイマン不参加でハラハラさせてくれるのもさすがストーンズ(特に今考えると)。それにしてもいかにもキースなギター、チャーリーそのもののビート(四打ちバスドラム!)、そしてどこかで聴いたようなメロディ。「復活」作のオープニングにコレ以上ふさわしい曲は存在しないのではないか。いや、いつ聴いても楽しい。なんでシングルにしなかったのだろう(ドイツを除く)。
ファーストシングルは"Mixed Emotions"で、何より話題だったのはミックとキースが同じマイクに向かうビデオ。そして不仲の時代を精算するかのような歌詞だった。こうやって話題作りをするところまでミックの計算なのは言うまでも無いが。いや、さすが(笑)。ミドルテンポのR&Rナンバーで、これもまたストーンズ印品質保証である。
ここでちょっと感じを変えて、マイナー調のクールな"Terrifyng"が登場。ファンキーだったりジャジーだったりするような気配も漂わせつつ実はビートはシンプルな8ビートだったりするのが面白い。後半に出てくるトランペットやパーカッション(サンプリングか?)が効果的。格好良い。
"Hold On Your Hat"はワイマンを除く(またか・・・)4人のみで録音された超シンプル&超高速のR&Rだ。ろくすっぽ仕掛けも何もない曲だが、こういう素のストーンズほど格好良いというのはファン共通の意見だろう(作り込んだのも好きだけどね)。ドラムがバシバシ鳴ってて凄い。
"Hearts Hor Sale"はミドルテンポのブルージーな曲。泥臭さは薄くて、どっちかって言うとアーバンな感じのブルーズかな。ミック主導か?そのミックがハープを吹くが、あまり前面には出てこない。おもいっきり前に出てソロを吹くのは次回作Voodoo
Loungeまで待たなければならない。
"Blinded By Love"は必ずアルバムに1曲入れる約束になっている(ホントか?)カントリー風の曲。フィドルやマンドリンも入ってムードばっちりだ。キースの下手糞なコーラスが聴きどころか。いや、嬉しいんだよ、ミーハー的には。
個人的にアルバムのハイライトは"Rock And A Hard Place"だ。アタマのスネア一発(4発か)でもうKOである。とにかくいちいちエッジが立っている。コーラスやホーンがほとんど打楽器のように聞こえるのだ。そこにやっぱりシャープなギター、うねるベース(ビルのベストワークじゃないだろうか、特にサビ)が絡み合い、バンド全体が物凄いグルーヴで進軍するのがたまらない。後半のヴォーカルとドラムだけになってからブレイクするあたりがクライマックス。何回聴いてもいいな、コレは。実はVoodoo
Lounge Tourでのヴァージョンが一番好きなんだけど(ビルいないじゃん)。
キースは2曲歌うが、最初のものが"Can't Be Seen"だ。"Happy"等が好きなファンの期待を裏切らないロックナンバー。ドタドタしたビートが妙にキースっぽい。89〜90年のツアーでは勿論定番曲だった。ただ、(特にライヴで)何故か装飾過多になりがちでその辺が残念。ってーか最近のキースってステージではバックヴォーカルが上手すぎて負けちゃうんだよね。ロニーだけに歌わせとけばいいのに。
"Almost Hear You Sigh"は基本的にキースがスティーヴ・ジョーダンと書いた曲を改作したもの。確かにキースのソロに入っても違和感の無い感じで、特にドラムは「チャーリーの雰囲気をジョーダンが再現した感じをチャーリーが真似ている」と言う感じもする(ややこしすぎるが)。でも俺個人としてはこの曲はミックが歌ってこそ映える曲だと思う。中間部のエモーショナルな感じはキースじゃないだろう。個人的にはストーンズのバラードでも特に好きな曲の一つだ。
このアルバムで特に話題になった曲の一つが"Continental Drift"だ。モロッコのミュージシャンと共演したエキゾティックな曲だが、モロッコと言えばブライアンの"Jajouka"で、実際彼らはそのジャジュカ(って地名なの?)のミュージシャンだという(ブライアンがプロデュースしたのと同じメンバーかは不明)。それでいて結局ポップなロックナンバーになってるのも結構凄い。ツアーでは毎回抜粋がオープニングに流されたのでなんとなく"Start
Me Up"とセットのイメージだ。
"Break The Spell"はビルを除く4人にマット・クリフォードを加えたメンバーで録音されたシンプルなロックナンバー。ロニーのベースがやり過ぎってくらい動きまくっていて、全編ベースソロみたい。こっちの方が"Hears
for Sale"よりミックのハープが目だっている(ソロって程じゃなく、リフ担当ってイメージ)。アンプリファイド・ハープってのが妙に嬉しいね。
ラストはキースが歌うバラード、ってのは定番だ。この"Slipping Away"も個人的に大好きな曲。ほとんど親父の鼻歌って感じのキースのバラードだが、これだからこそ、って味でしょう。演奏にも特筆することは一個もない。ただ、ひたすら心地よいカラオケ親父っぷりである。(あ、バックヴォーカルにミックがいるのは嬉しいかも)
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