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Ringo
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SIDE 1 I'm The Greatest |
SIDE 2 Oh My My |
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リンゴの3枚目のソロ。だが、前2作は企画物的色彩が強かった印象は否めず、これが本格的ソロキャリアの始まりといっても差し支えはないだろう。実際、リンゴ自信も7枚目のアルバムに"Ringo
The 4th"のタイトルを付けているくらいだ。 オープニングはジョンによるリンゴ賛歌"I'm The Greatest"(ジョンによる「俺様賛歌」である可能性も捨てきれないが...)だ。個人的にはリンゴのソロキャリアにおいて最高のナンバーだと思うが、レコーディングメンバーも凄い(何を今更、だが)。作者のジョンがピアノとヴォーカル、ギターはジョージ。オルガンがビリー・プレストン、ベースはクラウス・ヴーアマン。殆どビートルズだ。実際、このメンバーで再結成の噂もあったくらいだが、サウンドは意外にビートルズしていない。まあ、必然的にそこそこビートリーではあるが、それは他のメンバーのソロがビートルズの香りがするのと同程度。むしろ70年代のリンゴサウンドが見事に展開されている。実はビートルズ時代リンゴにジョンがハーモニーをつける例もなかったわけだし。バングラデシュコンサートのメンツでライヴが聞きたかった。 ランディ・ニューマンの"Have You Ever Seen My Baby (Hold On)"ではマーク・ボランがギターを弾いているのがトピックか。どこでもあの音、何故かオブリガードのフレーズはジョージ風にも聞こえるが。不思議とホーンアレンジもTレックス風に聞こえたりして...。実に軽快なポップナンバーだ。 ジョージが全面バックアップし、リンゴと共作した"Photograph"はもはや説明もいらないリンゴの代表曲の一つ。勿論オールスターバンドのライヴでも欠かさず演奏されている。ヴーアマンやニッキー・ホプキンスも参加、派手さはないが堅実でツボを押さえたバッキングを聞かせてくれる。サックスはストーンズでもお馴染ボビー・キーズ。この頃のポール以外の3人のセッションにはよく顔を出していた。 この曲のシングルB面だった"Down And Out"がCDにはボーナスとしてこの位置に入っている。サウンドはラフで本来はデモ、またはラフミックスである可能性もある。クレジットにはジョージとリンゴの名前しかないが、ホーンも入っているし、感想のピアノソロの前にリンゴが「Alright Harry」と言っているところをみると他にも参加メンバーがいるはずだ(ニルソンか?)。スライドギターは誰が聴いてもジョージ。 "Sunshine Life For Me"はトラッド風の曲で、ジョージの作品。ザ・バンドからロビー・ロバートスン(ギター)リヴォン・ヘルム(マンドリン)リック・ダンコ(フィドル)ガース・ハドスン(アコーディオン)が参加。しかし彼らの担当楽器を見るといかに芸達者かが解る。フィドルを弾くベーシストなんて他にスレイドの人しか知らないぞ。これらの楽器のおかげで、アイリッシュ〜カントリーの音楽的流れも感じられるあたりもミソ。 ジョニー・バーネットのヒットをカヴァーした"You're Sixteen"はもはやリンゴのヴァージョンの方が有名になってしまっている。カズーみたいなパートはポールの「マウス・サックス」。まあ、原理的にはカズーだ。人のレコードで遊びまくってるね、この人は。もう一人遊んでる人がいてコーラスはニルソンのひとり多重録音。 "Oh My My"も代表曲の一つだ。リンゴとヴィに・ポンシアの共作。リンゴとジム・ケルトナーのツインドラムで8ビートとマーチング風プレイが同時に鳴っているのが面白い。ソウルフルなバックヴォーカルが印象的だが、何とメリー・クレイトンとマーサ・リーヴス(マーサ&ヴァンデラス!)。地味に豪華な人使ってるなあ。 リンゴ自身が作曲した"Step Lightly"はゴージャスなサウンドが続いたあとのちょっと中休み的な曲で、得意のカントリー路線だ。リンゴの作曲も上達してる。間奏でタップダンスをしてるのは「リチャード・スターキーM.B.E.」だ!あと実はギターがスティーヴ・クロッパーだったりして油断できない。 ポールがプレゼントしたバラード、"Six O'clock"はいかにもポールなメロディーがちょっとリンゴには歌いづらそうでもあるが、おおむねいい感じに仕上がっている。個人的には好き。勿論ピアノはポール、コーラスにはリンダも加わっている。シンセの音が当時のポールの未発表曲っぽいのが面白い。しかしポールが参加した曲は必ず「6」がついてるのは何故? もう1曲ポンシアと共作した"Devil Woman"はタムを使ったヘヴィーなビート(ドラムはケルトナーとリンゴ)がいい感じのロックナンバー。"Back Of Boogaloo"あたりを彷彿とさせる仕上がりでもある。 ラストの"You And Me(Babe)"はいかにも観客に別れを告げる感じのバラードだ。作者はジョージとマル・エヴァンスで、ギターもジョージ。参加メンバーに対する謝辞を述べるエンディングはリンゴの人柄を思わせていい感じ。ジョンがアルバム"Rock'n Roll"で真似をした? CDのボーナストラックの"It Don't Come Easy"は掛け値なしの名曲であり、勿論リンゴのソロで最も有名な曲でもある。作者はリンゴとなっているが、ジョージによるデモヴァージョンが存在するし、メロディーもジョージっぽい。リンゴにクレジットごとプレゼントしたとみるのが妥当かも。いい奴だな、ジョージ。まさかナンバー1ヒットになるとは思わなかったってか。 そのB面だった"Early 1970"はリンゴの自作で、張りきったリンゴはアコギも弾いている。レゲエとカントリーを足していいかげんにかち割ったような曲。ビートルズのほかのメンバーについて歌った歌詞が楽しい。ゴタゴタはあったが、リンゴは他の3人が好きなんだなあ、と思えて。やっぱり特にジョージとの友情を強く感じる。いや、マジで楽しいな、これは。でも邦題の「1970年代ビートルズ物語」はいただけない。間違っちゃいないけどさ....ワビもサビもあったもんじゃねえ。 |
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