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Jazz Renegades スティーヴ・ホワイトは"Long Hot Summer"のセッション以来常にTSCに連れ添ってきた。そして、アルバム"Cost of Loving"の時期には正式メンバーにもなっていたのだが、その87年のツアー、何故か彼はTSCに同行していなかった。いったい何をやっていたんだろう。正解は、これである。 元からジャズを愛好していた彼は、ついに自らのジャズコンボ"Jazz Renegades"を結成したのだ。メンバーはハンク・モブレイをヒーローとするサックスプレイヤー、アラン・バーンズ、オルガンにスティーヴ・ローズ、ベースのパトリック・ベティソン、パーカッションに同じくTSCのスティーヴ・シドルニク。何とスティーヴが3人というややこしいバンドだ。 87年のデビュー作はタイトルや収録曲"Blues For Kikuchi-San"からも解るように、日本側のスタッフの協力もあって完成したアルバムのようだ。内容は半数以上がモダン・ジャズの比較的知られた曲のカヴァー。残りはバーンズによる作品(内1曲はローズとの共作)だ。どの曲も3〜5分台とコンパクトに演奏されていて、当時の俺のような(今もか)ジャズ初心者には凄く取っつきやすいアルバムだった。このシンプルなスタイルな演奏はジャズファン(マニア)には物足りないかもしれないが、ポップス/ロックのファンにジャズへの入り口を提示してくれたんじゃないか、と言う気がする。惜しむらくはマイナーな作品に終わってしまったことだけど。 実際俺はこれを入り口にジャズのアルバムに手を出しはじめた。"Uh- Huh"が聴きたくてハンク・モブレイを買い、"Bohemia After Dark"の為にキャノンボール・アダレイも買った。チャーリー・パーカーの"Au Preverve"(レネゲイズヴァージョンではスティーヴのドラムソロが聴ける)はアダレイもやっていたし、ジミー・スミスのヴァージョンも手に入れた。勿論アート・ブレイキーの"Mornin'"は必須だ。 それでも最高に解りやすくてポップなレネゲイズのヴァージョンはいまだに俺の中では替えがたいものだ。マニアは「あんなのジャズじゃない。ポップミュージシャンのお遊びだ」くらい言うかもしれないけど、それのどこが悪いってんだよ。難解なジャズをありがたがる奴にはこの楽しさは解らないだろう。そして、この「楽しさ」はそのまま後年の「ジャズで踊る」アシッド・ジャズ/クラブ・ジャズのムーヴメントに直結しているのは間違いない。言うまでもなく、その中心人物としてスティーヴやミック・タルボットがいたのだから。 その後、翌88年にセカンドアルバムをリリース。メンバーはバーンズとスティーヴ以外は入れ替わったが、サウンドは相変わらず。バーンズのサックスはフレーズのクセがわかりやすく、いつ聴いてもすぐに解るし、親しみやすい。いいプレイヤーだと思う。今回はカヴァーが減り、大半がオリジナルになっているが、デューク・エリントンの"Caravan"を採り上げているのが目に付く。アレンジは結構変えてあるが、センスはいいと思う。* 89年に出たサードアルバムではバンド形態は崩れていて、スティーヴとバーンズのプロジェクトと言った感じになっている。本来はアシッド・ジャズから出る予定(実際にはポリドールから)だったとも言われていて、実際サンクスクレジットにはエディ・ピラーやジャイルズ・ピータースンの名前もある。発売時期の気分の関係もあって、こっちはあまりはまらなかったけど、ファーストと同じく「楽しいジャズ」は満喫できるいいアルバムだ。好きだからやってる、と言う感じは変わっていない。 *special thanks:なおまゆさんのおかげで存在さえ知らなかったセカンドアルバムを聴くことが出来て、今回レビューを追加した。ウェブサイトやっててホントによかったと思う。 |
Tokyo Hi Uh-Huh |
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A Summer To Remember Little Alex |
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Freedom Samba Up In Jim's Flat |