The Style Council

Mick Talbot

 言わずと知れたTSCでのポールのパートナー。80年代のUKロックシーンでもっともグルーヴィーなオルガンプレイヤー。
 元マートン・パーカスで、その後にはデキシーズ・ミッドナイト・ランナーズにも在籍したがレコーディングには参加していないようだ。TSC初期の資料には元デキシーズと書かれていることが多いので注意が必要。ジャムのアルバムにもゲスト参加の経験がある。

 TSC解散後にはガリアーノ等、アシッドジャズ方面のプロデュース及びプレイでの参加が多かった。他にはクリス・バングスとのユニットYada YadaやスティーヴとのTalbot & Whiteとして、またその発展形のThe Palyersとしてもアルバムを出している。
 また、ポールとの交流も続いており、ポールのソロアルバムにも数回参加。ポール自身もT&Wのリミックスヴァージョンでギターをプレイしたり、一緒にスモール・フェイシズのトリビュートに参加したりもしている。

Steve White

 TSC初期から参加し、後には正式メンバーにもなったドラマー。割とジャジーなプレイを得意とし、クールな味わいを強化していた。
 "Confessions Of Pop Group"のレコーディング途中に脱退するが、ポールがソロになって以後は呼び戻され、ずっと行動を共にしている。ソロ以降はドラミングもぐっと骨太になり、相変わらずウェラーサウンドを支え続ける男。TSC時代は"Dropping Bombs On The Whitehouse"、ソロでは"Arrival Time"や"Picking Up Sticks"のライヴヴァージョン等でドラムソロも披露している

 TSC時代には自らのジャズバンドJazz Renegadesを率いても活動。そのほかミック同様アシッドジャズ系のセッションも数多くこなしている。ミックとの双頭バンドTalbot and Whiteでは2枚のアルバムをリリース。最近では後輩バンドのオエイシスやオーシャン・カラー・シーンのライヴにヘルプで参加したりもしている。
 その後は前述の通りミック、デーモン・ミンチェラと共にThe Playersを結成。

Dee C. Lee

 TSCではヴォーカルを担当。初期のワム!のバックを短期間勤めていた(Wake Me Up Before You Go-Goのビデオで姿を確認できる)。シングル"Money-Go- Round"で初参加、アルバム"The Cost Of Loving"からは正式メンバー扱いになっている。また、TSC在籍中にポールと結婚、文字通り公私共にパートナーという状態になっている。
 TSC在籍中からソロアルバムもリリース。カーメルやシドルニク等のメンバーも協力をしており、TSCのライヴでも彼女のソロナンバーが歌われたり、また、ソロの12"のカップリング曲が完全なTSCナンバーということもあった。
 TSC解散後リリースの「スリム・スラム」名義のアルバムではポールやジャコ・ピーク、Dr.ロバート等が協力しており、"Round And Round"はここが初出。ポールの2枚目まではコーラスで参加していたが、離婚後はさすがに交流が途絶えている。

Camelle Hinds

 "Our Favourite Shop"の頃から多くの曲でベースを弾いている左利きの黒人ミュージシャン。ライヴでもコーラスやシンセベースなどもこなし活躍。解散まで関わり続け、幻のラストアルバムでは"Sure Is Sure"をポールと共作している。

 解散後はベーシストとしてのレコーディング参加はないものの、ポールの1stソロではコーラスで参加。アルバム発売後のツアーでもベースを弾いており、その演奏はEP"Above The Clouds"のカップリングとして聴くことが出来る。
 アシッドジャズ/R&B系のシンガーとしても評価が高く、ソロアルバムも2枚出しており、そのうち1枚目ではミックがゲスト参加している。

Helen Turner

 デビューアルバムの時期からツアーに参加している女性キーボーディスト。スタジオでの参加は"Walls Come Tumbling Down"くらいだが、85年まではミックとともにライヴでのTSCサウンドを支えてきた。
 また、ポールのソロツアーにも"Wild Wood"の頃まで参加し続けている(写真右はこの頃のもの)。まさに縁の下の力持ち的存在だ。
 「ポールの秘蔵っ子」トレイシーのバンドのレギュラーメンバーでもあった。

Steve Sidelnyk

 パーカッション担当。87年頃までのツアー及びスタジオで参加。スティーヴ・ホワイトの「ジャズ・レネゲイズ」の1枚目にも参加している。
 プライマル・スクリームの"Know Your Rights"(クラッシュのカヴァー)にプロデュースとドラムで参加していたのには驚いた。また、トレイシーのバンドではドラマーとしてクレジットされている。

Zeke Manyka

 オレンジ・ジュースのドラマー。TSCの初期3枚のシングル("Speak Like A Child","Money-Go-Round","Solid Bond In Your Heart")に参加している。また、ポールの1stアルバムの時のツアーではパーカッションで参加。

Billy Chapman

 アニマル・ナイトライフのサックスプレイヤー。初期のツアーからスタジオ録音まで幅広く参加していたホーンセクションの要。"Whole Point Of No Return"等でのソロが印象に残る。他のホーンのメンバーとしてはChris Lawrence(Tb), Stewart Prosser(Tp)がレギュラー。"Our Favourite Shop"のツアーではMike Mower(Fl & Sax), Guy Barker(Tp)も加わった。3作目"The Cost Of Loving"ではレコーディングまでは彼らが中核だったが、ツアーには参加していない。

Others

 TSCのその他のメンバーを大ざっぱに紹介しよう。まず、初期のツアーではバッキング・ヴォーカルとしてJaye (Julia) Williamson(上)が参加。スタジオではディーとともに"The Big Boss Groove"に参加している。彼女は後にブラン・ニュー・ヘヴィーズに参加した様だ。また、このツアーではAnthony Harty(中)なるベーシストも参加。スタジオ参加はないが、"The Big Boss Groove"のPVで姿を見ることが出来る。そのほか、ベーシストとしてはKevin Miller,Klark Kent(スーパーマンか?)等の名前が確認できる。
 初期で忘れてはいけないのがTracie(下)だ。ポールの秘蔵っ子としてレスポンドからデビューした彼女はTSCもしばしばヴォーカルで参加している。
 "A Gospel","Soul Deep"でラップを聞かせているのがDizzy Hitzだ。彼らは"A Gospel"を自分たちのヴァージョンとしてカヴァーもしている。他に3枚目ではDynamite Threeと言うラッパーも参加。
 有名どころではデビュー作で"The Paris Match"を演奏しているのがEverything But The Girlだ。TSCをバックに従えたEBTGのヴァージョンという赴きになっている。
 "The Cost Of Loving"では黒人アーティスト達がミックスを担当しているのが話題だったが、その中でもCurtis Mayfieldの参加は驚きだった。ポールの敬愛するアーティストの一人で、それはJam〜TSCを通じて"Move On Up"をカヴァーしていることでもよくわかる。