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データはすべて「The Who
Concert File」(洋書)より。このページ以降も同様。ページの最後にこの時期の主なライヴ用のレパートリーを表にしてみた。ほぼすべてカヴァーである。オリジナルアーティスト別。
同書によれば、ある程度はっきりしたセットリストは64年11月24日、マーキーのものが残っているのみであると思われる。この日の曲目は1.I
Gotta Dance To Keep From Crying, 2.Young man Blues, 3.Long Tall
Shorty, 4.Pretty Thing, 5.Here 'Tis, 6.You Realy Got Me, 7.Medley
: Spoonful / Smorkstack Lightning, 8.Green Onions, 9.Moneyというものであったらしい。聴いてみたいものだけど...
...と、思っていたら64年秋のマーキーの演奏を収めたブートがあった。1.I
Gotta Dance To Keep From Crying , 2.You Realy Got Me , 3.Young
Man Blues, 4.Green Onions 5. Improvisation 6. Long Tall Shorty
, 7.Pretty Thing, 8.Medley : Smorkstack Lightning / Money 9.
Here 'Tisで、曲順が違うだけでほぼ上記のものと一緒だ(編集が入っているのでどちらが正しい曲順かは不明)。思った以上に音が良くて聴きやすいんだけど、コレがまた乱暴&凶暴な素晴らしいライヴ。簡単に紹介したい。なお、ピートのオリジナルはなし、全てカヴァー曲である。
ビートポップ風の"I Gotta Dance To Keep From Crying"(ミラクルズのカヴァー)に始まり、"You
Really Got Me"はインストで、あっという間に終わる。"Young Man Blues"には後年の激しさはなく、真っ当なブルーズカヴァーという感じだ。キースも暴れないし、ロジャーも叫ばないのでイマイチ物足りないのだが、終盤徐々に盛り上がってくる。すぐに終わってしまうのが残念だ。"Green
Onions"はギターバンドとしての乱暴な解釈。このCDで"Improvisation"と書かれているのは"You
Really Got Me"のリフをシャッフルにして演奏されているもので、本来は続いていたものかもしれない。ドン・コヴェイの"Long
Tall Shorty"はロジャーがドスの効いた声を出していて迫力。演奏も荒々しい。ボ・ディドリーの"Pretty
Thing"はもはや何が何だか解らないくらい暴力的な演奏。続くメドレーは"Smorkstack Lightning"からとクレジットされているが、編集されているので"Spoonful"から続いている可能性は高い。だとすると全体で15分近くやってるんだろうか。64年としては非常識な長さである。60年代後半のブルーズロックの世界など、この時点で既にフーは卒業してしまっていたのだろうか・・・。ラストは"Here
'Tis"、スタジオ盤より数倍強力な演奏だ。
ピートはことあるごとに「自分たちは本当はモッズじゃなかった」と発言しているが、ミーデンや当時の事実上のリーダー、ロジャーの思惑(一番モッズに近いキャラだったと思われる)が強いとしても、非常にモッドな選曲をしている。そして、これらの曲の多くはこの時期だけでなく、後にレコーディングされたり、キースの死後や再結成に至るまでライブで度々取り上げられたりしている。つまり、押し付けられたんじゃなく、本当に好きだったんだろう。WHOはモッズバンドじゃなかったかもしれないが、少なくともこの時期、モッドな感性を持ったバンドであったことだけは間違いないだろう。ミーデンは、本質を見ていたのだ。
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