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Deluxe Edition CD
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「いまだCD化されないデビュー作。そして、今更俺が何を言うようなこともないような名盤だ」 デビューアルバムは、元々カヴァーの比率が多く考えられていた。初期のレコーディングでは、完成した作品にも収録された"I Don't Mind"、"Please, Please. Please","I'm A Man"や、シングルB面に収められた曲に加え、ハイ・ナンバーズ時代にも演奏したエディー・ホランド作のの"Leaving Here"、マーサ&ヴァンデラスが2曲、"Motoring"と、2ndアルバムで再レコーディングされる"Heatwave"。そして"Lubie(Come Back Home)"(ポール・リヴィア&レイダースの"Leuie Come Back Home"の改作)。ピートのオリジナル曲でレコーディングされていたのはシングル曲以外では"You're Gonna Know Me"のみだった。正直、この状態でアルバムがリリースされていたとしたら、(たとえ2枚のシングル曲も収録したとしても)彼らは歴史に名を残すバンドにはなれなかっただろう。どれもワリと素晴らしいテイクだが、ピートの数々のオリジナルに勝っているとまで言えるものではない。ましてや"My Generation"には・・・ ピートの奮起によりアルバムはオリジナル主体のものとして完成した。そして最初期の自作曲の一つ"You're Gonna Know Me"は"Out In The Street"と挑戦的なタイトルに改題されアルバムのオープニングを飾ることとなった。ギターをかき鳴らすイントロや間奏のノイジーなギターは"The Kids Are Alright"のプロトタイプにも聞こえる(ただし、"Kids..."はハイ・ナンバース時代に作られていたという説もある。前項参照)。個人的にはアルバム中3番目に強力な曲と思っている。1,2位は言うまでもないけど。 2曲目も最初のレコーディングセッションで録られていたジェイムズ・ブラウンのカヴァー"I Don't
Mind"。ブルージーなバラードで、ロジャーの歌はこのアルバム中でも特に太い。こういう音域の方があってるのかもしれない。ピートの曲は実は彼にはキーが高いんじゃないか?などとも思ってしまうが。ピートのギターはビートバンド風のペケペケした音で、前の曲で見せたような「これぞピート」的な演奏にはなっていない。 "La La La Lies"をはじめとする数曲にはアルバムのセッション唯一の外部ミュージシャンが参加している。名手ニッキー・ホプキンスだ。アルバム中何曲かは彼のピアノが引き締めているという気もする。あとこの曲はキースのドラムにも注目。まるでブリキ缶をひっぱたいているかのような音。もしかしてほんとに...ブリキ?(まさかね)。 同じくらいポップな次の曲"Much Too Much"にもホプキンスは参加、ここでも重要な存在感を発揮する。この辺の曲のコーラスのスタイルは初期のフーのトレードマークの一つだが、やはりデビュー作だけあってちょっと粗削りなのが他と比べると面白い。ロジャーのリードヴォーカルは"The Good's Gone"にも劣らず不敵。キースが珍しくスクエアなドラミングをしてるな、と思うと突如裏切られる。スリリングである。 さて、このアルバムはカヴァー主体で仕上げられる予定だったことは前述したが、そんな逆風の中でピートが書き上げた起死回生の新曲が言わずと知れた"My
Generation"である。彼らの代名詞となり、さらにモッズのアンセムとなったこの曲こそ、The Whoをスターダムにのし上げる原動力になったのは間違いない。 B面は、これまたモッズアンセムとなったポップな名曲"The Kid's Are Alright"からはじまる。あくまで分かり易くポップなメロディーにキースの爆音ドラムと、間奏部分のピートのギターノイズの嵐が組み合わさるという、フー最強スタイルだ。アメリカ盤や多くの編集盤(現在でも!)ではこの間奏がカットされているので要注意。死ぬほど物足りない。DEではヴォーカルが一部別テイク(ダブルトラックの片方のみ?)なので、オリジナルUKヴァージョンは現在ボックスセットでしか聴けない。 ニッキー・ホプキンスは初期のセッションにも参加していたのか?幻のアルバムにも収録予定だった"Please Please Please"(再びJBのナンバー)にもピアノが入っているところからするとそう考えるか、再録されたか、どっちかなんだけど。それはともかく、どうあがいてもJBにはかなわない。いくら何でもこの選曲は分が悪かったか?但しキースだけは圧倒的だ。エンディングのフレージングの破壊度ときたら・・・ "It's Not True"は転がりまくっているようなテンポの曲。キースのドラムが以外に(?)きっちりキープしている。まあ、ぐしゃぐしゃなフィルも堪能できるんだけど。ホプキンスも参加。 "I'm A Man"はモッズ系のバンドに大人気のナンバーの一つで、言わずとしれたボ・ディドリーの曲。ホプキンスのピアノも含めてバンドが一丸となってこのブルースを盛り上げていて、凄くいい演奏なのだがなぜかアメリカ盤には入っていない。 アルバム中唯一ピートがリードヴォーカルを摂る"A Legal Matter"。離婚問題を歌うっていうのはこの時期のバンドでは珍しいかもしれないが、曲は割と普通。シングルカットまでされているが、そこまでの曲か?と思ってしまうんだけど... アルバムラストはロジャー以外の3人とホプキンスの共作のインスト、"The Ox"。ジョンのあだ名を冠したこの曲は要するにジャムセッション中に出来た曲なんだろう。タイトルに反してキースとホプキンスを中心に曲が展開していく。名曲とは誰も呼ばないだろうが、楽しい。この曲もDEでは延長され、フルエンディングになった。 |
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