![]() Live At Leeds
→Singles 1970 |
Deluxe Edition
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この年はスタジオ盤としては2枚のシングルが出たのみだ(1枚はB面のみスタジオ録音)。しかし70年最大のリリースは言うまでもなく4大最高傑作の2番手、「ワイルド・サイド・オブ・ザ・フー」とでも言うべきライヴアルバム、"LIve At Leeds"だった。 タイトル通りリーズ大学でのライヴを収録したものだが、一説によると他の公演の演奏も使われているという。だとすると25周年記念盤の演奏はどういうことになるのだろう。基本的には同じ演奏が使われてると思うんだけど。それはともかく、70年のオリジナルリリース時には8曲入りで、数曲に編集が施されていたのだが、95年に「トミー」の大半を除くものの大幅に曲を増やし、リマスターでリリース。ほぼライヴの流れは聴けるようになった。そして更に、2001年10月、トミーのパートを追加した完全版がリリースされた。但し、1枚目に25周年ヴァージョンCDから"Amazing Journy/Sparks"をカットしたもの、2枚目に「トミー」全曲という、変則的な構成になっている。 オープニングは当時未発表の"Heaven And Hell"。ジョンの作曲及びヴォーカルの曲でスタートするのはこの時期だけだ。オープニングには遜色のないエキサイティングな曲。とにかくイントロから暴れまくるキースが素晴らしい。スタジオヴァージョンはこのアルバムからのカットとなる"Summertime Blues"のB面として遅ればせながらリリース。 "I Can't Explain"はビートポップ然としていたデビューシングルのヴァージョンに比べて圧倒的にヘヴィーでラウドになっている。好みの差はあるだろうけどこのハードロックヴァージョンは相当の出来だと思う。ロジャーのヴォーカルとここでもまたキースが圧巻。 "Fortune Teller"もレコーディングはされていたものの未発表曲で、スタジオヴァージョン同様2部構成になっている。ノリはやはりこっちの方がヘヴィー。続く"Tatto"とメドレーになっていて、こちらはスタジオでは入っていなかったキースのドラムがフィーチャーされている。繊細な曲にあのドラミングはないだろう、と思いつつも違和感を感じさせないのもまた事実だから、さすが。おそらく計算はないだろう。 オリジナル盤収録曲がやっと登場。"Young Man Blues"はモーズ・アリスンのカヴァー曲だが、これでもかとばかりにフーのオリジナリティーが発揮されまくっている。ハードロックバンドとしてのフーのイメージを決定づけた曲で、ここでの演奏は公式にリリースされたこの曲のヴァージョン中でも最もエキサイティングだ。全員のプレイがばらばらのようで一丸となっている。こう言っちゃあ何だけどこの辺がクリームとの違いなんだろうな。なお、25周年盤はオリジナルで若干編集されていた中間部が元に戻っている。 ここからはヒット曲コーナー。最初の"Substitute"は構成が変わっていて(間奏がない)あっという間に終わってしまう。1コーラスめの最後の1小節フィルインでのキースの叫びが聴きどころ?間髪入れずに始まる"Happy
Jack"はスタジオのカオスをそのままロードに持ち出している。例によってキースが主役だ。"I'm
A Boy"はキースやジョンの手数が若干多いもののスタジオ盤を再現している感じだ。3曲ともテンポが微妙に遅くなっていてノリが重くなっているのが特徴か。 "A Quick One, While He's Away"は部分的に散漫なところも見られるが、モンタレーなどのヴァージョンよりはかなりまとまっている。残念ながらロックンロール・サーカスでのヴァージョンに及ばないが。 ここからがトミーのパートとなるが、現行CDではディスク2にまとめて収録されている。スタジオ盤から数曲をカット、部分的に曲順も変わっているが、勿論最初は"Overture/It's
A Boy"からスタート。何故かMCで「トーマス」と紹介され、指揮者気取りのキースのコメントが入ってスタート。ホルンがないぶん、全体に荒々しい雰囲気になっている。ピートのコードカッティングによるソロが見せ場だ。"1921"はヴォーカルパートが違う歌詞を歌う部分は再現されていない。 オリジナル盤のA面は"Substitute"を除き未発表のカヴァー曲で構成されていて、シングルカットのせいもありその中でも特に有名になったのが"Summmertime Blues"だ。一時期はエディ・コクランのヴァージョンより有名になったんじゃないだろうか。フーのヴァージョンはブルー・チアーに触発されてはじめたらしいが、原曲ともブルー・チアーとも全く違う独自の演奏になっている。ベンチャーズ風の「テケテケ」フレーズをジョンがベースで弾いているのがミソ。ジョンといえばブレイクでの低音ヴォーカルも印象的。さらにリードヴォーカルもロジャーとユニゾンでとっている。 オリジナルA面ラストは"Shakin All Over"。ジョニー・キッド&パイレーツのヒット曲だ。元祖ブリティッシュビートのこの曲をヘヴィーロックに料理したフーは間奏を引き伸ばしインプロビゼイションに当てている。本来このインプロ部分では"Spoonful"を演奏するのがこの時期の定番で、リーズでも演奏されているのだが、残念ながら権利などの問題でオリジナル、再発ともにカットされたままだ。DEにも収録されなかった。 オリジナル盤B面アタマの"My Generation"の14分にわたる長い演奏がライヴ本編のラストを飾る。この曲のロングヴァージョンでも出色の出来で、他のライヴヴァージョンでもこれ以上のものは聴いたことがない。スタジオにもましてパンキッシュな"My Generation"のパートからテンポを落し、トミーからの"See Me Feel Me"が再び挿入される。そしてピートのアルペジオから"Naked Eye"の後半をイメージさせる演奏に移るが、当時のカナダ盤のレーベル面にはいちいちタイトルが表記されていたらしく、この部分は"HIgher"と名付けられている。再びピートのアルペジオソロになる(ちょっと"Dreaming From The Waist のイントロに似てる)。ここから次のヘヴィーなパートまでがは"Overbridge"と呼ばれている。次のパートは"Coming Out To Get You"というタイトル。後にTwo's Missingで発表された"Goin' Down"と同じリフを使っている。そして再び"Underture"("Sparks"か?)をはさみ、最後の部分が"Driving Four"。"Coming Out..."のヴァリエーションとも言える印象だが、盛り上げるだけ盛り上げたこの演奏もこれでラストだ。なお、ラストの引き延ばし部分は25周年盤で長くなっている。 アンコールはスタジオ盤とは大きく姿を変えた"Magic Bus"。キースのクラベスから始まるのは同じだが、まずギター(特にイントロ)が全く違う。そしてヴォーカルパートはロジャーとピートによるマジックバスの取引に入る。この部分が楽しいとピートは語るが、逆にジョンはAの音を延々引き続けるだけで退屈だ、と語っている。それでもキースが爆発し、ロジャーがハープを思いっきりブロウする後半が退屈だったとはジョンも思わなかったんじゃないだろうか。とにかくこの充実したライヴを締めるのに十分な演奏だと言えるだろう。 |
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