![]() Who's Next
→Singles 1971-1972 |
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このアルバムは本来"Lifehouse"と言うロックオペラ(?)プロジェクトが頓挫し、再編集されたもので、そういう意味ではビーチボーイズの"Smile"と"Smily Smile"の関係に似ている。ただ、その大きな差は「"Next"はフーの最高傑作の一つとして完成した」と言う点につきる。ブライアンは崩壊し、投げ出してしまった。ピートはそうはならなかった。最高のノーコンセプトのアルバムとして仕上げたのだ。 オープニングは"Baba 0'Riley"。ミハー・ババとテリー・ライリーの名前を繋げて名付けられたこの曲、バックに流れるシンセサイザーのフレーズは彼らの生年月日や身長、体重などのデータを音階に変換(どんな方法でやったのかは不明)して、プログラムしたものらしい。手弾きではない、シーケンスによるフレーズ。テクノやデジロック(死語)の先取りと考えて全く差し支えないだろう。71年だぜ?20年早い。 続く"Bargain"はライフハウスとは別に作られたとも言われるが、71年前半、まだライフハウスを意識していたと思われるギグでは演奏されていないので、あながち嘘でもなさそうだ。ただし何故かヤング・ヴィックでは演奏。イントロなどでアタックを抑えたシンセ音が印象的に使われているが基本はハードロック。キースが珍しくツーバスっぽいフレーズを繰り出している。この曲でも中間部はピートがヴォーカル。ボックスセットや"Who's Missing"には72年のライヴヴァージョンが収録されている。ライヴではシンセが無い分よりハードな印象がましている。 "Love Ain't For Keeping"には現在二つのヴァージョンが発表されている。アルバムヴァージョンはミドルテンポの小曲で、アコースティックな味わいのある曲。ギターソロが素晴らしい。80年代のライヴではロジャーもギターを弾いていた。 "My Wife"は今回唯一のジョンの曲。勿論ライフハウスとは無関係。"Love
Ain't For Keeping"から間髪入れずに始まっていたのだが、DE以前ののCDでは間隔が空いてしまっている。DEでようやく本来の繋ぎに戻った。 "The Song Is Over"はライフハウスでも中核を担う曲だったことは確かで、その証拠にエンディングには"Pure
And Easy"のリプライズが登場する。ピアノはニッキー・ホプキンスで、サウンドのメインの部分を担当。このせいでライヴでは演奏されたことがないのだが、勿体ない話だ。ニッキーを同行させてでもやって欲しかった。ヴォーカルはやはり繊細な部分をピート、ハードなパートをロジャーと振り分けられている。 B面もライフハウス用の"Getting In Tune"からスタートする。これもピアノがフィーチャーされていて、やはりホプキンスが弾いている。ただしこちらはごく初期のみだがライヴでも演奏。比較的地味な印象の曲だが、キースの暴れっぷりを堪能できるエンディングには注目したい。DEにはニューヨークでの初期テイクが収録。だいぶラフな感じで、もう一つ何かが物足りない。ミックス次第でどうにかなりそうな気もするが。 "Going Mobile"はピートがメインヴォーカル。意外にもピート一人でのヴォーカルはアルバム中唯一だ。軽いノリを持ったR&R風のナンバー。 "Behind Blue Eyes"は現行盤CDには2ヴァージョンが収録。フーのバラード中1、2を争う曲で、ZEPの"Stairway
To Heaven"をコンパクトに凝縮したような構成を持つ(ほぼ同時期の曲だ)。メロディーの美しさも全く遜色はない。 先行シングルだった"Won't Get Fooled Again"はフーの曲でも最高級の長さを持ち、また、それに負けないだけの迫力を持つ曲。ライヴでも定番となり、程なくエンディング曲として固定されることになる。この曲でもアープシンセサイザーによる(オルガンにトレモロをかけたものという説もある)シーケンスパターンが曲全体に流れており、ライヴではキースはヘッドフォンで聴きながらプレイしていた。シーケンサーをバックにしても全く揺るぐことなく暴れ続けるフーの演奏は圧巻の一言。特にキースは明らかにフィルで走ったりしてるのにいつの間にか元に戻っている。それに気づかせないのが凄い。 DEのディスク2で伝説のヤング・ヴィック・シアターにおけるライヴが遂に公式に登場した。詳しくはライヴのページで触れる。 |
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