Quadrophenia
Side 1 Side 3
I Am The Sea
The Real Me
I'm One
5:15
Love Reign O'er Me
Zoot Suit - High Numbers
Hi Heel Sneakers - Cross Section
Get Out Stay Out
Four Faces
Joker James
The Punk And The Godfather
Side 2 Side 4
Bell Boy
I've Had Enough
Helpless Dancer
Doctor Jimmy
Night Train - James Brown
Louie Louie - The Kingsmen
Green Onions - Booker T & MG's
Rgythm Of The Rain - The Cascades
He's So Fine - The Chiffons
Be My Baby - The Ronettes
Da Doo ron Ron - The Crystals
Remix & Remaster CD

I'm The Sea
The Real Me
I'm One
5:15
Love Reign O'er Me
Bell Boy
I've Had Enough
Helpless Dancer
Doctor Jimmy
Zoot Suit - The High Numbers
Hi Heel Sneakers - Cross Section
Get Out Stay Out
Four Faces
Joker James
The Punk And The Godfather

Night Train - James Brown
Louie Louie - The Kingsmen
Green Onions - Booker T & MG's
Rgythm Of The Rain - The Cascades
He's So Fine - The Chiffons
Be My Baby - The Ronettes
Da Doo ron Ron - The Crystals

I'm The Face - The High Numbers

 

 "Quadrophenia"の映画版は"The Kids Are Alright"とほぼ平行する形で製作された。"Tommy"と違い、オペラ形式はとらずフーの曲はあくまでBGMという位置づけになっている。この映画のために新曲の収録と、ジョンによるオリジナル盤収録曲のリミックスが行なわれた。アルバムはこれらの曲に加え、映画で使われたオールディーズナンバー、「クロス・セクション」なるバンドによる演奏、そしてハイ・ナンバーズの"Zuit Suit"と言う構成になっている(CDではボーナスとして"I'm The Face"も加わる。この2曲については1964年の項参照)

 "I Am The Sea"はさすがにほぼオリジナル通りだが、続く"The Real Me"はかなり派手なミックスになっている。ホーンセクションがダビングされ、更にベースを強調、ラストは"Quadrophenia"がカットになったためフル・エンディングになっている。このエンディング部分が追加録音なのか、オリジナルテープにあるパートなのかは不明。

 "I'm One"は全体にピアノが強調され、華やかさをました。しかしこの曲の場合シンプルさがウリという面もあったので、これはあまり効果が高いとは思えない。"5:15"でもピアノのミックスが大きくなっていて、更にヴォーカルのエコーも増えたようだ。オープニングの効果音もカット。日本等ではこの2曲で再シングルカットされた。(A面は勿論"5:15")。"Love Reign O're Me"も雨音をカットし、ホーンをオーバーダブ、前面に押し出した派手なミックスに変更された。エンディングにはUSシングルヴァージョンに含まれていたピアノ音も。

 "Bell Boy""I've Had Enough"も特に大きな変化は見られない。オリジナルよりはギターがよく聞こえる気もするが。後者は映画ではクライマックスに使われ、オリジナル盤以上に重要な位置づけだった。
 "Helpless Dancer"は曲の長さが大幅に縮められた。と言うより、最後のワンフレーズ、「You stop dancing」だけが抜き出されている。映画でもジミーのバイクの落下シーンでこの形で使われた。縮められた割には重要度が増した曲だ。
 "Dr.Jimmy"は元々は"The Rock"に繋がっていたが、その部分をフェイド・アウトで処理した。ホーンセクションもより派手に響いているが、特に大きな変更を施したという程ではない(ベースは一部新録?)。2コーラス目のミスっているっぽい部分も修正されていない。

 "Hi Heel Sneekers"は映画でクラブのシーンで演奏されていた曲で、ここではロジャーがプロデュースしていたというクロス・セクションというバンドが演奏している。R&Rクラシックを素直にカヴァーしているが、まあ時代設定を考えれば当然と言ったところだろう。

 ここからは新曲が披露される。"Get Out Stay Out"は映画用に新録音されたもので、ケニー・ジョーンズがドラムを叩いている。ヴォーカルはピートで、ほとんど変化のない歌詞が幾つかのパターンでブレイクをはさみながら繰り返される。非常にサントラに使い易そうな曲で、そのためだけに書かれたと言ってもいいだろう。抜き出して単独で聴いてもどうということの無い曲だ。
 "Four Faces"はオリジナル盤録音時のアウトテイクで、キースがドラムと言われるが、ケニーっぽい瞬間も多々ある。シンセのサウンドなどから考えても当時のものにも聞こえるが...。勿論映画用にミックスをやり直しているはずなので、はっきりしたことは言えないが。これもピートが歌う。ピアノとシンセがメインのバッキングはオリジナル盤の不満を思い出させる。
 謎の多い"Joker James"は新曲で唯一ロジャーが歌う。これもキースが叩いているらしいのだが、ハイハットの使い方などに怪しい点がある。ただし、曲そのものは60年代のものという説がるのだが、サウンドからして録音は72〜79年の間(オリジナル盤の頃か、新録か、って意味ね)だろう。60年代後期のフーらしい快活な曲調はスポイルされていない。

 かなり大幅なリミックスが程された"Punk And The Godfather"も聴きどころの一つ。ベースは明らかに新録音のものに差し替えられている(所々リズムを外す瞬間が...)し、後半の疑似ライヴ風の演出もない。その分後半はバランスの調整やイコライジングでメリハリが利かされている。シンセはベースとドラムに埋め込まれるようにミックスされ、オリジナルヴァージョンより「ロックな」雰囲気が強調される結果になっている。

 個々の曲解説はしないが、ちょっとしたモッズ音楽のコンピレーションとして聴けるサイド4(CDのトラック16〜22)も楽しい。フーだけ聴いて満足してちゃ駄目だぞ。

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