|
(1)院内感染を防ぐ
「病院で病気をうつされる」というのが院内感染です。*
これを防ぐために、さまざまな努力がなされます。*
その内の、一つに消毒があります。
動物病院でも消毒をして病気が広がらないようにします。
しかし消毒には限界があって すべての病原を全滅させることはできません。
しかも消毒できないモノや部分があります。 ですから強力な伝染病のときなど 消毒だけでは不十分なので 当分のあいだ病院を閉鎖すべきなのですが 病院の機能を停止させることになるので 実行できません。 (インフルエンザでの学級閉鎖、学校閉鎖はよく聞きますが、 会社閉鎖や、病院閉鎖というのは聞いたことがありません。)
病気をうつす側と、うつされる側が 同じ場所に集まるという本質的な弱点を 病院は抱えているのです。*
たとえば 子犬がワクチン接種をうけるとします。 当然、別の犬と 待合室で同席したり、すれ違ったりします。
ワクチンを終えた子犬は 会計が済むまで、待たされますが なにぶん手持ち無沙汰なので 別の犬が座っていたあたりを一所懸命に嗅いだり 舐めてしまったります。
後から来た犬が伝染病らしいと判るのは 残念ながら子犬が病院を去った後です。
このような危険を回避するには うつす側と、うつされる側を 接触させないということが大切です。
防疫用のキャリーケージに隔離し 診察時以外は出さないといった方法も考えられますが 実用的ではありません。
ではどうすれば実現できるか。
私たちは 外来診療はしないという方法を選択しました。
往診ならば、伝染性の病気にかかった動物と 待合室でハチアワセすることは絶対にありません。
ワクチンをまだ打っていない子猫も子犬も安心です。 (2) 嫌がる動物を無理に病院へ連れて行くのは考え物です。 ストレスによる免疫機能の低下や病状の悪化が心配です。
特に、腎不全や心疾患の動物は 居心地のよい自宅での治療静養が理想的です。
|