Institute of Participatory Development 本文へジャンプ
活動方針
◆参加型開発研究所にとっての「参加型開発」◆

「まずは実践ありき」
  • 参加型開発という考え方が生まれた歴史的な経緯やその後の推移などについては多くの文献が出ていますので、ここではあえて触れません。その定義に関して複雑な議論を交わすことにもあまり意味がないでしょう。
  • 参加型開発の最も大きな特徴は、その考え方や思想、価値観を言語化するよりも、まずは実践のための手法、方法論として示す姿勢にあるからです。実践と行動を重んじるNGOによって開発と実施が担われてきたのも、そのためです。
  • 実践的な課題を克服するための現場での試行錯誤の中で生み出され、改良されてきた参加型開発には決定的な定義もなく、固定的な手法もありません。「実践→振り返り→改良→実践」のサイクルがあるのみです。

「参加型開発は民主主義の別名?」
  • 参加型開発と手法との関係は、民主主義と制度との関係に似ているようです。そして民主主義と参加型開発は、結局のところ、同じことを意味しているといえます。マクロなレベルで民主主義と呼ぶものを、開発活動の実施レベルで、つまりミクロなレベルで捉えたものが参加型開発と呼ばれるだけのことではないでしょうか。

「基本理念はとてもシンプル」
  • 実践がすべて、とは言うものの、いつまでも理論なしに実践を続けるわけにはいきません。時々は振り返って、手法の体系化を試みる必要があり、その際には基礎となる理論が必要になることもあるでしょう。私たちが参加型開発を「研究」するのはそのためです。
  • 私たちが先輩から教わった参加型開発の基本理念は、とてもシンプルでした。それは、「すべての人は豊かな経験と知恵を持っている」というものです。これは参加型開発手法の始祖と見なされるブラジルの教育家、パウロ・フレイレが提唱したことと言われていますが、あまり権威的に考える必要もないでしょう。人の賢さは、学校教育の有無とはあまり関係がないことなど、自分の周りを見回してみればすぐわかります。そして、この「自分の周りを見回す」という行為こそが、参加型開発の実践であり、そのための方法こそが参加型開発の手法なのです。
  • 参加型開発研究所は、「経験から学ぶ」ための手法の開発と普及を主な目的に活動しています。その学びをより確かなものとし、より豊かで幅広いものとしていくために、互いに学びあい教えあうことを、何よりも大切にしています。