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 私が撮影した、2004年6月8日の金星の日面通過の画像集です。R200SS鏡筒にアストロソーラーフィルターを装着し、窓から柵越しで撮影しました。
 当日、九州の熊本では、夕方になり急に晴れてきました。黒く大きな金星に、感動!
 ほとんど雲越しの撮影となりましたが、太陽にかかる雲が演出効果をもたらして日面通過に華を添えてくれました。

動画はこちら


共通撮影データ
望遠鏡:ビクセンR200SS (口径200mm・ニュートン反射)
バーダープラネタリウム社 アストロソーラーフィルター使用 (一部ノーフィルター撮影の画像有り)
カメラ:ニコンcoolpix995 アイピース:ビクセンLV10mm / 2.5mm
撮影方法:コリメート法 (画像は天地合わせてありません。太陽の向きは垂直回転のみで大雑把に修正)
撮影地:熊本県熊本市 (集合住宅の窓から柵越し撮影。地盤が畳なので床振動有り。赤道儀故障につきノーガイド撮影。)
撮影日時: 2004年6月8日18時〜19時 (時刻はそれぞれ明記)
画像処理:Registax, Photoshop-E.(スタッキング合成,トリミング,ウェーブレット変換,トーンカーブ補正,etc)
(c) copyright 2004 taken by p2k4. 写真の無断転載を禁じます。





太陽全体

金星が通過中の太陽です。
18時29分にデジカメの動画モードで撮影した太陽の動画より、
太陽下部領域を29フレーム、右部領域を49フレーム、
上部領域を123フレーム数ずつ、それぞれRegistaxにてスタック後
ウェーブレット変換処理した3枚の画像同士をモザイク合成しました。
ただ、動画撮影中は絶えず薄雲が太陽面を通過中でしたので、
この画像の太陽面には明るさのムラができています。
右側には2つ縦に並んだ太陽黒点。
金星の下側には、白斑も見られます。







金星と白斑・黒点

 日面通過中の金星の左側に白斑、下方には黒点が見えます。薄雲がかかっているため、太陽面には明るさのムラができています。

撮影時刻: 18時27分
動画モード(320x240pix)にて撮影
54 フレームをスタック&ウェーブレット変換





金星

 太陽の淵と黒い金星の構図を大量スタックしてS/N比とシャープさを追い詰めました。ノーガイド撮影のため、金星が画面左端から右端へ日周運動で動いていく映像をRegistaxでアライメントしました。その影響で多少アイピース視野周辺の歪みを受け、金星・太陽の輪郭はそれほどシャープには出ていません。画像下部には大量アライメントの痕跡(フレームのはみ出し)が出ています。なお、この画像も薄雲を通して撮影したもののスタックです。

撮影時刻: 18時29分
動画モード(320x240pix)にて撮影
353 フレームをスタック&ウェーブレット変換





金星と太陽輪郭

このスタック画像は、比較的シャープに出ています。
61フレームのスタックのおかげで、金星が真丸く描出されました。なお、追尾なし映像のアラインの為、太陽面部分にはフレームがたくさん動いた痕跡が残っています。

撮影時刻: 18時27分
動画モード(320x240pix)にて撮影
61 フレームをスタック&ウェーブレット変換






金星と白斑

薄雲通過中ではありますが、金星と白斑部分の映像をスタックしました。金星は見事に真丸いですが、幾つかのフレームで正確にアラインできなかったせいか、金星のエッジは少しダブっています。また、金星の周囲が明るいのは単なるウェーブレット変換(アンシャープマスク)で現れたものです。

撮影時刻: 18時27分
動画モード(320x240pix)にて撮影
68 フレームをスタック&ウェーブレット変換


金星と黒点

金星と、その下には2つの黒点が見えています。今回の日面通過で太陽面に見えていた黒点群はこの2つ並んだ黒点群しかありませんでした。黒点が金星に食されれば面白かったことでしょう。

撮影時刻: 18時27分
動画モード(320x240pix)にて撮影
57 フレームをスタック&ウェーブレット変換






ノーフィルター

薄雲フィルターで減光された太陽面です。54フレームのスタックで、薄雲もぼやけています。フィルターなしなので露出値が短く、動画撮影中に鏡筒を手動で動かしてても各フレームはブレずに済みました。金星の形といい、非常にシャープです。

撮影時刻: 18時29分
動画モード(320x240pix)にて撮影
54 フレームをスタック&ウェーブレット変換

金星の内合にクローズアップ

太陽を背にした金星のシルエットを強拡大で撮影しました。青と赤の色収差が出ています。

3枚コンポジット




金星の内合にクローズアップ2

こちらは動画形式で撮った強拡大のスタックです。
コリメート撮影の為、画面左部分にはアイピース視野のケラレ部分が、スタックしたフレームの数だけ現れています。金星の形は綺麗に真丸く現れています。さすが視直径1分角!

撮影時刻: 18時24分
動画モード(320x240pix)にて撮影
64 フレームをスタック&ウェーブレット変換










ノーフィルターの賜物
青空と黒い金星

薄雲が太陽を覆っている間、ソーラーフィルターを外してのノーフィルター撮影に挑みました。動画で撮影したフレームを1コマ切り出したものです。
よく見ると、太陽の背景の空は水色ですが、金星は水色ではなく黒色になっていますね。興味深い実験結果です。

動画モード(320x240pix)にて撮影

ノーフィルター2

だって122年ぶりの金星日面通過だもん。
よりリアルに高画質に撮るために、
薄雲がかかっていたらNDフィルターとか外して撮りたくなるよ。


動画モード(320x240pix)にて撮影








撮影時刻: 19時00分


夕日の中の金星

20cm反射望遠鏡R200SSにてノーフィルターでデジカメコリメート撮影。地球大気と薄雲により適度に減光されており、夕日の赤が美しいです。
 デジカメの動画モードで撮影したMOV形式動画をAVI形式に変換後、Registaxにて195フレームをスタック&ウェーブレット変換。日没直前の激しいシンチレーションの中でしたが、195フレームのスタッキングにより、きれいな金星と太陽の輪郭が描出されました。なお、アイピースにより写野右側がケラれています。


撮影時刻: 19時02分
動画モード(320x240pix)にて撮影
195 フレームをスタック&ウェーブレット変換



太陽全体

 くっきりと金星が写っています。


撮影時刻: 19時02分
動画モード(320x240pix)にて撮影
5 フレームをスタック&ウェーブレット変換


 















太陽全体

 太陽の中の左部分に金星が見えています。
薄雲ごしのノーフィルター撮影。

太陽全体

 くっきりと金星が写っています。

動画からの切り出し

なんとノーフィルターで撮影したコリメート画像です。
だって122年ぶりの金星日面通過だもん。
よりリアルに高画質に撮るために、
薄雲がかかっていたらNDフィルターを外して撮りたくなるよ。

動画からの切り出し

真ん丸い金星がはっきりと写っています。






金星日面通過

雲がかかって見える太陽面だからこそ、金星の存在が活きるんです。

「金星の内合」 ドアップ

内合の金星は視直径が約1分角もあります。そんな大きな金星を強拡大で撮ってみました。
LV2.5mmアイピースで320倍! ただ、残念なことに撮影した時は太陽の高度が低かったので、
シンチレーションの影響を受けて金星の輪郭はそれほどシャープには写っていません。
なお、3枚コンポジットしてあります。

外惑星観測の時に見る「黒い背景に白い丸」の光景が完全に色反転した
「白い背景に黒い丸」の光景は、初めての経験なので、見ていて本当に変な感じがしました。

夕日の中の金星

日没直前に撮った、金星日面通過中の太陽です。
シンチレーションが激しくなって金星も多少ゆがんで写っていますが、
燃えるような太陽の中の黒い金星というのもまた面白いですね。

夕日の中の金星

太陽面は完全な露出オーバーですが、
57秒角もある金星のシルエットは太陽の光芒に飲み込まれることなく
しっかりと写っています。

 


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