山行記、チセヌプリ、恵庭山 山日記Little Trekker

HOME > 山行記、チセヌプリ、恵庭山

 2011年10月8日 チセヌプリ

神仙沼入口(10:30)⇒長沼(10:50)⇒シャクナゲ岳分岐(11:15/25)⇒チセヌプリ山頂(12:00/20)⇒パノラマライン駐車場(12:55)⇒神仙沼入口(13:35)

 今年は例年より2週間早く、旭川に初氷が張り、道央でも雪が降った。そんなニュースを耳にして、「今年は北海道の山に登る事なくシーズンを終えるのかな」と思っていた10月初旬、漸く北海道の山に足を踏み入れる機会が出来た。宿が札幌なので道央の山が対象だ。当初は定山渓天狗岳を予定していたのでが、先週から札幌周辺でヒグマが住宅街に出たという報道が続いている。先ずは森林限界を越えた灌木帯やハイマツ帯の多い山が良いという事で、ニセコ周辺の山に行き先を変更。チセヌプリに登ることにした。
 ニセコ周辺では、「ニセコアンヌプリ」と「イワオヌプリ」に登っているが、何れも早朝に登り出したが山頂の視界は不良で、下山後の遅い時間に天候が良くなった。今回の登山口である「神仙沼入口」に着いた10時頃、山頂部分を見上げると厚い雲に覆われていたのだが、遅い時間の天候回復を信じて歩き始めることにした。 

bj102138.JPG神仙沼入口駐車場bj102139.JPG紅葉の遊歩道を歩くbj102140.JPG長沼よりチセヌプリbj102141.JPG魚岳方面との分岐bj102142.JPGチセヌプリへの登り

 登山口駐車場から神仙沼周辺は木道が整備され、観光客が軽装で歩いていた。紅葉が見頃で、沢山の人が来ている。その賑わいがあるのも長沼までで、その先は本格的な登山道となる。長沼の対岸斜面に差し掛かった頃から、下山する登山者とすれ違い始めた。皆、カッパを着ていることから、上の天候は良くない様だ。何人かに様子を聞いたが、風は無い様だった。露岩を跨ぎながら湿った斜面を登っていくと日が差し始める。登山口から45分ほどで、シャクナゲ岳との分岐に到着したが、この頃には山頂を覆う雲は無くなり。青空が拡がりはじめていた。ニセコ付近は遅い時間に天候が良くなるジンクスは、今日も生きていた。分岐から先は灌木帯を歩く様になり視界が開ける。振り返ると、シャクナゲ岳から魚岳方面へ向けて、縦走路が延々と伸びていた。
 登山口から丁度1時間30分、山頂に到着する。山頂部分は広場になっていて、結構沢山の登山者でにぎわっていた。肩脇に荷物を下し休んでいると、反対側からも人が登ってきた。単独行の登山者は今朝早くに五色沼を出発し、ニトヌプリを越えてて、ここからは周回コースを歩くという。天候も回復し、紅葉を楽しみながらのトレッキングには、うってつけのコースだ。当初は来た道を引き返すつもりであったが、もう来ることもないだろう北海道の山、下山路はパノラマラインに下り、ミニ周回コースをとることにした。
 登った日は天候が回復し、北海道の10月とは思えない暖かな好天の基、今年一番の紅葉を楽しみながら歩いたチセヌプリであった。

bj102143.JPG魚岳方面へ縦走路が伸びるbj102144.JPGチセヌプリ山頂bj102145.JPGニセヒアヌプリ方面bj102146.JPGパノラマラインへの下山路bj102147.JPGパノラマライン脇の紅葉

 2011年10月9日 恵庭山

恵庭岳登山口(7:45)⇒五合目(8:30/40)⇒見晴台(9:15/20)⇒第二見晴台(9:50/10:05)⇒六合目付近(10:30/40)⇒恵庭岳登山口(11:40)

 チセフヌ゜リへ登った翌日も、天気予報は好天を告げていた。北海道の10月には珍しい、暖かで穏やかな日になるという。夕方の飛行機は千歳18時発の羽田行き。交通の便を考えて、千歳にも近い恵庭岳に登ることにした。
 札幌のホテルを6時過ぎに出発、国道453号線を南下して支笏湖畔にある登山口には7時30分に到着する。登山口にはすでに多くの車が停まっていた。短い秋の北海道の山、今日は数少ない山紅葉を楽しめる機会の様だ。登山道は森林の中、涸れた沢を横断する処から始まった。
 歩き始めて直ぐ「二合目」の標識が現れる。きっと支笏湖畔が「0合目」なのだろう。五合目辺りまでは、深い混合林の中を歩く。六合目付近から紅葉の中を歩く様になった。木々の美しさを追いかけて登っていく。息が切れて少し休んでいると、健脚な地元の登山者が追い越して行った。「ロープまでもうすぐです」と声をかけられ、再び歩き始めて数分、「登り専用」の標識が現れた。今日の登山路で一番急な登りだ。斜面の窪みに付けられたロープは、上り下りが別れていて、傾斜はそれほどでもない。ただ斜面がザラついていて靴が滑り易くなっていた。ゆっくり上れば問題はない。ロープで高度を稼ぐと、程なく「第一展望台」に到着した。

bj102148.JPG恵庭岳登山口bj102149.JPG三合目付近bj102150.JPG六合目付近の紅葉bj102151.JPG一番の難所「ロープ」bj102152.JPG第一展望台

 「第一展望台」はザレた岩場の傾斜で、ここから恵庭岳の山頂部が良く見える。そして振り返れば、眼下に真青な支笏湖。実に気分の良い場所だ。
 現在一般登山道の終点となっている「第二展望台」へは、ここから爆裂火口の淵を回り込んで約30分で到着。既に沢山の登山者で賑わっていた。此処から先、登山道はついているが、2005年に起きた山頂部の崩壊で、通行止めになっていた。ただ看板には「ここから先の入山は自己責任」とあり、必ずしも強く入山禁止にはしていなかった。この日も何人かが山頂へ向けて歩いて行っており、怖いもの見たさの気持ちもあったが、今日は夕方の飛行機で東京へ帰る日だ。危険を冒すのは止めようという事で、第二展望台にある仮の山頂標識で記念撮影、下山の途についた。
 下山は支笏湖畔の伊藤温泉で汗を流す。秘湯的雰囲気を持った温泉は味があったが、設備を求めるならば丸駒温泉の方が良さそうだ。千歳へ向かうのに支笏湖温泉を経由しようと思ったが、湖畔の道が大渋滞。結局Uターンして恵庭渓谷から千歳の街へ出る事になった。

 今年も何とか北海道の山旅を楽しむ事が出来た。10月の難しい時期に天候に恵まれ、暖かな陽気の中で2山に登れたことに感謝しつつ、北海道の地を後にした。

bj102153.JPG第一展望台より山頂を望むbj102154.JPG第二展望台への登りbj102155.JPG眼下の支笏湖bj102156.JPG第二展望台より恵庭岳bj102157.JPG支笏湖より恵庭岳