山行記、於茂登山 山日記Little Trekker

 2011年10月21日 於茂登山

林道入口(14:15)⇒登山口(14:20)⇒水場(14:40/50)⇒於茂登山(15:10/25)⇒水場(15:45)⇒登山口(16:05)⇒林道入口(16:10)

 東京では涼しくなり始めた10月の後半、沖縄県の最高峰である於茂登山に登ってきた。
 羽田を朝8時過ぎの飛行機で飛び立ち、沖縄で乗りついて石垣島へ到着したのは昼少し前。沖縄からでも飛行機で1時間かかる石垣島、遠くへ来たものだ。レンタカーを借りて昼食を予定していた店に向かって走っていると、雨が降りだしてきた。南国特有の、スコールの様な激しい雨だ。今朝の天気予報では、降水確率30%と言っていたのに..。昼食に海蛇のスープを頂きながら思わずため息をつく。昼食を済ませてから、取りあえず登山口まで行ってみることにした。
 石垣島は、島の主要部が南北15キロの小さな島だ。しかし島の南北では、大きく天候が違うことがあるらしい。登山口となっている北部の山岳地帯に近づくと、路面が濡れていなかった。登山口付近で昆虫採取している人に出会って聞いたが、今日は雨が降っていないと言っていた。さっそく登山服に着替え歩き始めることにした。

bj102158.JPG川平湾より於茂登岳bj102159.JPG熱帯の登山道bj102160.JPG中間地点の水場bj102161.JPG於茂登岳山頂標識bj102162.JPG三角点からの眺め

 林道から登山道入口へは砂利道が続いていたが、雨で路面がえぐけていた事もあり、砂利道を歩くことにする。時間にして10分足らず、心配しながら車で入るより、ずっといい。登山口からは直ぐ、熱帯のジャングルの中を歩く様になった。湿気といい、植物といい、熱帯植物園の中を歩いている様な錯覚にとらわれる。所々コンクリートで舗装している場所があるが、恐らく頂上に電波塔を建てるときに資材を運ぶために舗装されたの名残であろう。南国特有の激しい雨で、登山道が抉れるのを防ぐ役割を果たしているようだ。
 歩き始めて15分程度で沢筋に出る。雨で沢が暴れ、周囲の木々をなぎ倒している。沢の右岸を登っていた登山道が左岸に移る辺りから、次第に傾斜が増してきた。イタジイの森に入ってしばらく行くと、水場に出る。歩行時間30分、普段なら未だ休まないのでが、今日はやたらと疲れる気がして、一服してゆく。思うに湿度が高く、汗をかいても体温が下がらず、それが疲労に繋がっている様だった。
 水場から先、今日一番の急登となるが、程なく頂上部が見え始めて来た。もうひと息だ。一旦視界が開け、白いドームが見えたが、これは山頂ではないらしい。再び木々の中を歩いていくと、電波施設の建物が正面に現れ、その手前に山頂標識が立っていた。標識から左手に伸びる踏み跡を辿っていくと、三角点が現れる。脇にあった岩の上に立つと、島の北西部が一望出来、コバルト色をした海がとても美しかった。漸くにして南の頂にいることを実感する。何時までの眺めいたい景色に出会った石垣島の於茂登岳であった。